0103話『五十鈴のお誘い』
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月は少し疲れた表情をしていたのは仕方のない事だった。
その後に初月の私室で水着に着替えて着替えも持って出ていくと、
「うんうん。やっぱり初月は黒の水着なのね。しかも私と同じタイプか」
「どうだろうか……? 似合っているとは思っていないのだが……」
「あら。そんなことはないわよ。とっても似合っているわよ」
「そ、そうか……まぁありがたいな。……そうだな。まだ五十鈴の姿を褒めていなかったな」
それで今度は初月から五十鈴の手を持って、
「とても似合っているぞ五十鈴」
そんな、初月のイケメンボイスで五十鈴は褒められてしまったために少し五十鈴は顔を赤くさせながらも、
「あ、ありがとう……」
必死にそっぽを向いて顔が赤くなっているのを悟られないようにしていた。
まぁそれでも初月は気づいているのだけど「可愛いな」と思いつつ敢えて気づかないふりをしていた。
初月は紳士なのだ。だから無粋な事は言わないと決めている。
「そ、それじゃいきましょうか」
「ああ」
それで二人は仲良く手を繋ぎながらプールへと向かっていった。
そしてプールへと到着するとそこには見張り員をしているのか提督が高台に乗って監視している姿があった。
「あら。あなた、なにをしているの?」
「五十鈴か。見てわからないか? 誰がおぼれた時に助けられるように監視しているんだ。危険な飛び込みをする子は今はいないけど普段水上の上に立っている事が多いから慣れない子もいるだろうし」
「そうなの。頑張ってね」
「ああ。ところで初月も来たのか。珍しいな」
「うむ。五十鈴に誘われてしまってな。たまにはいいかなと思って来させてもらったんだ」
「そうか。それなら楽しんでいってくれ」
提督はそう言ってまた監視作業へと入っていった。
プールの方から、
「司令官も一緒に入りましょうよー!」
とか色々聞こえてきて、提督は「もう少し監視をして平気だと思ったら入らせてもらうよ!」と叫んでいる光景を見てしっかりライフセイバーをやっているなという感想を二人は思ったのであった。
「ま、いいわ。それじゃ初月。プールに入る前に体操でもしましょうか」
「そうだな」
それで二人して体操をした後にゆっくりとプールの中へと入っていく。
初月はプールに入る際に、
「冷たッ……そうか。これがプールに入るという事なのか」
「そういえば初月は水の中に入るというのは初めてだったかしら?」
「ああ。生前も沈む際に体験はしているんだけどな。それとはまた違った感触だ」
「またそんな後ろめたい感想を持っちゃって……今は今なんだから昔の事なんて今は忘れておきなさいな」
「すまない……不謹慎だったな」
謝りつつも初月はプールの中へと入っていき、少しづつだ
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