第30話
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んでいるはずなんだよ?確か半年前のクロスベルで起こった”教団”の事件の時もクロスベル警察に手を貸して、”教団”の生き残りの司祭を殺したし。」
「ミリアムちゃん!」
アルフィン皇女の疑問に答えたミリアムの説明を聞いたクレア大尉は声を上げてミリアムを睨み
「じ、”人体実験”って……!」
「………”D∴G教団”は数年前各国の子供達を攫い、その子供達を使って”儀式”という名の人体実験を行っていたのです。」
「………事はあまりにも大きかった為、リベール、エレボニア、カルバードに加えてクロスベル警察、遊撃士協会、そしてメンフィルの協力によってようやく教団が持つ複数の”拠点”を見つけ、教団員の撃破、そして拘束及び子供達の救出の為に各国の精鋭部隊がその”拠点”に突入したのだが……救助できた子供達はレン君を含めて僅か2名だったそうだ。」
信じられない表情をしているアリサにシャロンが説明し、シャロンの説明を補足するようにオリヴァルト皇子が説明を続けた。
「救助できたのが、たった2名って………!」
「他の子供達はどうなったんですか……?」
「………残りの子供達は連中の”人体実験”によって”もはや人間の形すらとどめていない状態の死体”が精鋭部隊が突入した連中の拠点に散乱していたそうよ………」
「ひ、酷過ぎるよ……!」
「外道共が……ッ!」
「……殿下。先程レン皇女殿下も”D∴G教団”に拉致され、”人体実験”を施されたという話が出てきましたが、メンフィル帝国がかの”教団”の制圧に協力したのもレン皇女殿下の件だったのですか?」
説明を聞いたエリオットは信じられない表情をし、ジョルジュの疑問に対して重々しい様子を纏って答えたサラの話を聞いたトワは悲痛そうな表情をし、ユーシスは怒りの表情で呟き、アルゼイド子爵は目を伏せて黙り込んでいた後静かな表情でオリヴァルト皇子に訊ねた。
「いや、レン君が”教団”に拉致された当時はメンフィル皇家どころかメンフィル帝国とは何の関係もない平民の子供だったそうだから、メンフィルはレン君の件で”D∴G教団”の撲滅に協力した訳ではないよ。」
「ええっ!?レ、レン皇女殿下が”平民の子供”だったって……!」
「もしかしてレン皇女殿下は、”養子”なんですか?」
オリヴァルト皇子の答えを聞いたアリサは驚き、ある事に気づいたジョルジュはオリヴァルト皇子に訊ねた。
「ああ。レン君は当時”教団”の”拠点”の一つを制圧する部隊であったリウイ陛下率いる精鋭部隊に救助されて、その後様々な複雑な事情によってリウイ陛下とペテレーネさんの養子―――マーシルン皇家の一員にしてもらったとの事だ。」
「まさかレン皇女殿下にそのような事情があったなんて……」
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