第30話
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ていたのでしょうね……」
「科学技術が発展し、異世界が現れるまで魔術が一般的に知られていなかったこのゼムリア大陸にとってはおとぎ話のような方法でしょうね。」
シェラザードの話を聞いたトヴァルはかつての出来事を思い出し、ミリアムは疲れた表情で声を上げ、クレア大尉は真剣な表情で考え込み、セリーヌは静かな表情で呟いた。
「話を戻すけど………エステル達の居場所についてはカシウス先生が予めエルナンさんに調べるように頼んでいたからその内エレボニアの支部にもあの娘達が今活動している支部が伝わるだろうけど……”空の女神”の話だと”空の女神”は自分の”目的”を果たす為にエステル達と一緒にある一族に戦いを挑むようだから、その時が来たらエステル達は”空の女神”と一緒にその一族がいる場所に向かうだろうから、あの娘達がいつまでも同じ支部に留まっているとは思わない方がいいわよ」
「”空の女神の目的”……」
「その目的がある一族に戦いを挑む事って言っていましたけど………あの”空の女神”が直々に戦いを挑む程の一族って一体何者なんですか?」
シェラザードの忠告を聞いたガイウスは呆け、アリサは不安そうな表情で訊ねた。
「その一族については”空の女神”も”今は話す時ではない”と言って答えを濁していたから、あたし達もわからないけど……ただ、”空の女神”の話によるとその一族は”D∴G教団”を裏から操っていた黒幕だったそうよ。」
「な―――――」
「”D∴G教団”を裏から操っていた黒幕ですって!?」
「という事はあの事件はまだ終わっていなかったのかよ!?」
シェラザードの答えを聞いたクレア大尉は絶句し、サラとトヴァルは厳しい表情で声を上げた。
「”D∴G教団”………半年前にクロスベルで騒動を起こした”空の女神”の存在を否定し、悪魔を崇拝したと言われている狂った宗教組織か。」
「うむ……確か薬物で警備隊を操り、クロスベルで騒動を起こしたとの事だが………」
「薬物で人を操るとか、非常識な……」
「空の女神を否定し、悪魔を崇拝した組織……か。」
ユーシスとラウラ真剣な表情で呟き、ラウラの話を聞いたマキアスは疲れた表情で呟き、ガイウスは静かな表情で呟いた。
「まさかあの”教団”に”黒幕”がいて、その”黒幕”が空の女神直々に戦いを挑まれるとはね〜。それにしても”殲滅天使”はその事を知っているのに、関わらないなんて不思議だよね〜。」
「え……ど、どうしてそこにレン皇女殿下が出てくるのですか……?」
ミリアムがふと呟いた言葉が気になったアルフィン皇女は戸惑いの表情で訊ねた。
「だって、”殲滅天使”は昔その”教団”に”人体実験”をされているから、その事で”D∴G教団”を滅茶苦茶憎
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