第28話
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に指摘した。
「……何はともあれ、ユーシス様と皇女殿下もいらっしゃったのですから、まずは御二方からそれぞれの事情を詳しく伺った方がよいかと。」
そしてシャロンの提案によって、アリサ達はアルフィン皇女達との情報交換を始める為にそれぞれ席についた。
「話を始める前にまずは俺の方から謝罪をさせて欲しい………――――すまなかった。父が猟兵達に他国の領土であるユミルを襲撃させた事を命じた事を知った時点で父を捕縛するか処刑して、父の身柄と共にメンフィル帝国に出頭して謝罪を行っていれば、このような事が起こらなかったかもしれなかった………」
「ユーシス…………」
「……ま、今回の戦争勃発の一番の”元凶”であるアルバレア公の身柄をさっさとメンフィルに渡して謝罪していれば、戦争勃発にまではならなかった可能性はあったかもしれなかったわね。」
「セリーヌ!」
頭を深く下げて謝罪する様子のユーシスをガイウスは心配そうな表情で見つめ、静かな表情で呟いたセリーヌの言葉を聞いたエマは声を上げてセリーヌを睨んだ。
「頭を上げてくれ、ユーシス君。君の責任ではないよ。今回の戦争も内戦も元を辿れば、両派閥の争いを止める事ができなかった我々”アルノール皇家”の責任だよ。それよりも君は私達アルノール皇家の不甲斐なさによってルーファス君を含めた家族全員を失うどころか、実家や地位まで失ってしまったんだ。その償いになるかどうかはわからないが、エレボニアに所属し続けてくれるのならば君―――いや、”アルバレア家”に新たな貴族としての地位を用意する事は約束する。」
「お兄様………勿論わたくしも内戦が終結した際にはお父様にもお兄様が仰ったユーシスさんの待遇についての嘆願をしますから、できればどうかメンフィル帝国との和解の為に内戦終結後エレボニアを去るわたくしの分も含めてお兄様達―――いえ、今後のエレボニアを支えてあげてください、ユーシスさん。」
「殿下達の寛大なお心遣い、心より感謝致します……ッ!アルバレア家は殿下達より受けた御恩を返す為……そしてエレボニアを衰退させてしまった償いをする為にも、今後永遠にアルノール皇家の方々に忠誠を捧げます………!」
オリヴァルト皇子とアルフィン皇女の気遣いにユーシスは頭を下げたまま身体を震わせて感謝の言葉を述べた後宣言をした。
「ありがとう。今後のアルバレア家の働きに期待している。」
ユーシスの宣言に対してオリヴァルト皇子は静かな表情で答えた。
「えっと………メンフィルに捕まってからのユーシスの事はレン皇女殿下から聞いてはいたけど……捕まっている間は本当に何もされなかったの?」
「ああ。”軟禁”とは言っても、城館内ならばある程度の自由は許された上軟禁場所は自室で、食事の配
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