第28話
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聞いて疲れた表情で肩を落としているトヴァルの様子を見たアネラスは謝罪し、アルフィン皇女は辛そうな表情で見つめていた。
「君達が同行している事によってメンフィル帝国の監視下にいるアルフィンの身の安全が約束されているだけでも私達エレボニアとしても十分ありがたいよ。―――それよりも、シェラ君、アネラス君。レン君の話によるとアルフィンやアリシア女王陛下達は”ハーメル”の件で”空の女神”と邂逅したとの事だが……」
「あー……そんな事もあったわね。確かに”空の女神”本人だったわよ。”空の女神”と一緒に現れた”空の女神”の”眷属”である2年前の竜事件の時の竜―――レグナートも”空の女神”本人である事を証言していたわ。」
「ちなみに”空の女神”は母親であるフィーナさんに物凄く似ていましたよ。」
「そうか……予想はできていたが”空の女神”はフィーナさん似か……」
「”レグナート”……確か2年前の”リベールの異変”が起こる少し前に起こった”竜事件”で現れた”空の女神”の”眷属”の竜だったわね。」
「”空の女神”の”眷属”……」
「竜と一緒に現れるなんて”空の女神”は一体何を考えていやがるんだ?竜なんてとんでもない存在が和解調印式の場に―――グランセル城に姿を現せば、グランセルは大騒ぎになる事は誰でもわかる事だろうに……」
オリヴァルト皇子の質問に対してシェラザードは疲れた表情で答え、アネラスは苦笑しながら答え、二人の答えを聞いたオリヴァルト皇子は静かな表情で呟き、考え込みながら呟いたセリーヌの言葉を聞いたガイウスは呆け、トヴァルは疲れた表情でエイドスの考えについての疑問を口にした。
「……恐らく”空の女神”が竜と共に現れた理由は遥か昔より現代まで生き続けてきた”生き証人”である竜に自身が”空の女神”である事を証明してもらう為に、竜と共に現れたかと。」
「あ………っ!」
「そう言えば”空の女神”はどんな容姿をしているかとかは僕達は何も知らないね……」
「ええ……七耀教会にある女神像も教会に伝わっている古い文献や伝承を参考にして創られた物だから、”空の女神”の正確な姿や容姿は七耀教会も知らないはずよ。」
シャロンの推測を聞いたトワは目を見開いて声を上げ、不安そうな表情で呟いたジョルジュの言葉にサラは静かな表情で頷いて答えた。
「実際会ってみるとまさに彼女が本物の”空の女神”である事が思い知らされましたよ……何せ”空の女神”が”ハーメル”の件でエレボニアに対して怒りを見せた瞬間突然快晴だった天候が雷雲が現れて今にも落雷が落ちそうな天候になった上、グランセル城に小規模な地震まで起こりましたから。」
「レグナートの説明によると”空の女神”は常にゼムリア大陸の力の源である”七耀脈”
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