第28話
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から渡されて、二人の情報も知っているのに、よくあの二人に対しても通常運転でいられるわね―――って、あのレンに対しても通常運転でいられるのだから今更よね………」
「はい!可愛い事に罪はありませんから!」
するとその時アネラスとシェラザードが会話をしながらアルフィン皇女達の背後から現れ
「お前さん達は……!」
「シェラザードにアネラス……!まさかあんた達が皇女殿下の護衛だったとはね………」
「おお……シェラ君にアネラス君じゃないか。フフッ、”影の国”に続いてこのような奇妙な場所で再会する事になるとは、これも女神による導きかもしれないね♪」
二人の登場にトヴァルと共に驚いたサラは苦笑しながら二人を見つめ、オリヴァルト皇子は目を丸くした後酔いしれた様子で答え、その様子にその場にいる多くの者達は冷や汗をかいて脱力した。
「あはは……お久しぶりです。オリヴァルト殿下は相変わらずの様子ですね………」
「ハア………和解調印式でその”女神”とも会って来たから冗談抜きで洒落にならないわよ、その言葉は………というか祖国が悲惨な状況になっているのに、よくいつもの調子でいられるわね、このスチャラカ皇子は………」
アネラスは苦笑しながら答え、シェラザードは疲れた表情で頭を抱えた後呆れた表情でオリヴァルト皇子を見つめ、オリヴァルト皇子を”スチャラカ皇子”と呼んだシェラザードの発言にその場にいる多くの者達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「いや〜、再会していきなり褒めてくれるなんて、ひょっとして私の事が恋しかったのかな♪」
「……和解条約の件もあるから、ちょっとは大目に見てあげようと思っていたけど、どうやらその必要はなかったみたいね。再会の挨拶代わりに”影の国”から帰還して以降に覚えた新技か魔術の実験台にしてあげようかしら?」
笑顔を浮かべて話しかけたオリヴァルト皇子に対してシェラザードは静かな表情で呟いた後威圧を纏った笑顔を浮かべると共に自身の得物である鞭に魔力によって発生した竜巻を纏わせて構え
「ガクガクブルブル……!ごめんなさい、調子に乗った事は謝るのでマジで鞭や魔術は勘弁してください………!」
シェラザードの行動を見た瞬間すぐに疲れた表情で身体を震わせて謝罪したオリヴァルト皇子の行動を見たその場にいる多くの者達は再び冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
(あの二人って、一体どういう関係なのかしら……)
(一国の皇子を”スチャラカ皇子”って呼べる程の仲なんだから、ひょっとして恋仲とか?)
(フフ、実際の所はどうなのでしょうね。)
(というかあの銀髪の女遊撃士が鞭に霊力を宿らせた事を考えると銀髪の女遊撃士は間違いなく魔術師でしょうね………)
アリサやフィー、エマが
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