提督の抜き打ち業務チェック〜明石酒保編・前編〜
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るだろ?なぁ?」
「うぅ……その通りです」
俺は正論を述べているまでで、後ろめたい事をしている明石が悪い。
「ってなワケで中を見させて貰うぞ……っと」
コンビニを巡る時、俺は大体雑誌コーナーからグルッと一回りするように商品を物色していく。今回もその順路で色々とチェックしていこう。まずは雑誌コーナーか……こうしてみると、コミックスやら週刊誌に月刊誌と、メジャーな漫画雑誌が結構置いてあるな。
「割と人気なんですよ、普段戦闘ばかりしてるせいかバトル物が多い男の子向けの雑誌が」
説明役として明石を連行しつつ、店内を物色。〇ャンプやマ〇ジンの隣に『り〇ん』とか『マー〇レット』が置いてあるコンビニは中々無いが、これは女の園である鎮守府ならではってトコか。ファッション雑誌とかも多いしな。そして雑誌コーナーの一番奥、いわゆるエロ本コーナーにはウチの鎮守府をはじめとして各地のオータムクラウド先生……秋雲達の『力作』が鎮座していた。
「おいおい……なんだこりゃ?」
「見て解りません?エロ同人誌ですよ」
何言ってんですか提督、位のノリで明石が言ってくる。
「そりゃ解るが……何でここで売ってる?」
「あ〜……ウチの娘達の需要が高かった物ですから、酒保の売り上げから遣り繰りして仕入れてます」
仕入れの交渉は秋雲がやったらしい。やはり同好の士……というか同じ艦娘だからな、交渉はスムーズに行ったらしい。まぁこれはセーフか。お次はドリンクコーナーだな。
「しかしまぁ何というか……酒の種類が多いな」
「そりゃ飲兵衛だらけの鎮守府ですから、置いとけば売れる商品を置かない訳が無いでしょう?」
さもありなん。ビールに缶チューハイ、ボトルワインにウォッカ……カップ酒やウィスキー、日本酒まである。しかも定番的な物からマイナーな地ビールまで幅広く取り揃えてあるな。
「出撃前の奴等には売ってねぇだろうな?」
「勿論ですよ!そこは大淀にもキツく注意されましたから!」
怪しいんだよなぁ……特に軽空母の連中とか、重巡とか、潜水艦の辺りが。
「て、提督!なんでここにおるんじゃ!?」
「いや、逆に何してんだよ浦風」
ドリンクコーナーの近くにあった缶詰コーナーで品出しをしていたのは浦風だった。
「何って……アルバイトじゃけど?」
「バイトって……そんな金欠なのか」
「あぁ、違うんよぉ。ウチら、あんまりこういう店番とかの経験とか無いじゃろ?やから明石さんに頼んで、やらせて貰っとるんじゃ♪」
そう言ってクルリと一回転してみせる浦風。普段と違う服装のせいもあってか、イメージが変わるもんだ。
「どうじゃ?中々似合っとるじゃろ?」
「まぁな、普段とは
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