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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
511部分:第四十一話 周喩、病が治るのことその三

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第四十一話 周喩、病が治るのことその三

「あの二人の教育の結果なのかしら」
「それは」
「まあ私がこんなので」
 孫策はさらに言うのだった。
「だから調和が取れていいのかも知れないけれどね」
「調和とは」
「だから調和よ」
 こう言うのであった。
「それが取れてね」
「仰る意味がわかりませんが」
「それで小蓮は」
 次妹の言葉には今は答えず末妹にも言った。
「やんちゃでね」
「私やんちゃなのよ」
「そうよ、やんちゃよ」
 その通りだというのであった。
「私達三人はこれでいいのかもね」
「いいのですか」
「そうなの?」
「三人揃っての孫姉妹ね」
 そしてこうしたことも言うのであった。
「本当にね」
「三人揃って、ですか」
「そうなのね」
「そうよ。逆に言えば誰か一人欠けても駄目ね」
 二人の妹達を見ていた。
「若し一人欠ければ」
「そうですね。私達は」
「寂しくて嫌になるわ」
「後の二人が悲しくなって仕方なくなってしまうわ」
 これが今の孫策の言葉だった。
「二人は。三人よりずっと寂しいから」
「はい、では我々は」
「何があっても一緒よね」
「そういうことよ。一緒にいないとね」
 その通りだと返す孫策だった。
「ずっとね」
「では姉様」
「もうすぐ来るよ」
「ええ」
 素直な笑顔になって妹達に応えた。
「そうね。来るわね」
「何でも結構癖の強い者達らしいけれど」
「どんな人達かな、今度は」
「前から思っていたけれど」
 孫策は己の席に着いた。そうしてである。
 そのうえで右に孫権、左に孫尚香がつく。それからまた二人に話すのだった。
「私達のところに来る人材はね」
「どうだというのですか」
「それで」
「癖のある人材が多いわよね」
 こう言うのだった。
「本当にね」
「そうですね。そういえば」
「他の勢力の人材はどうなのかしら」
「何か袁術のところは変わり者ばかりらしいわね」
 まずは彼女のところから話す孫策だった。
「変態みたいな」
「変態とは」
「そんな人材ばかりなのね」
「それで董卓のところは罪人が多いらしいし」
 その罪人達をだ。キムとジョンが締め上げているのがその董卓のところなのである。
「曹操や袁紹のところは色々らしいし」
「色々ですか」
「あっちは」
「劉備玄徳だったわね」
 彼女の名前も出て来た。
「確か」
「幽州のですね」
「あそこに張飛達もいるのよね」
「あっちは何か正統派らしいわね」
 そうだというのだった。彼女のところは。

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