ペルソナ3
1762話
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まぁ、この世界の原作の主要メンバーと接触する事を考えれば、決して悪い事だけじゃないと思う。
敵がどの程度の強さなのかが問題になるんだが、正直今日戦ったスライムもどき程度であれば全く問題ない。
勿論いつまでもあんな弱い敵だけしか出てこないという訳ではないだろう。
それこそ、かなり強力なモンスター……うん? あれはモンスターと呼べばいいのか? それとも何か別の名称があるのか。
ともあれ、そんな未知の存在でも、ここが何かの物語の世界の中であるのなら、間違いなくあのモンスターは強くなっていく筈だ。
モンスター……うん、正確な名称が分かるまでは取りあえずモンスターとでも呼んでおけばいいか。
「じゃあ、次はあの妙な現象に巻き込まれたらどうするかだけど……どうするの?」
「どうするのって言われてもな。さっきも言ったように、あの現象の中でだけ存在する建物があるって言っただろ? 恐らくはそこに何らかのヒントがあると思う」
月光館学園だったか。
この世界が何らかの物語の世界であるのなら、学校に敵のボスがいるというのは珍しい話ではない。
それどころか、学校が敵――なのかどうかはまだ今の時点では不明だが――の本拠地であっても、それはらしい展開だろう。
何故か少しだけ嬉しそうになったゆかりを眺め、小さく溜息を吐く。
「改めて聞くぞ? 本当に俺と一緒に行動するつもりなのか? お前も知っての通り、あの現象の中は色々と危険だ。であれば、解決を俺に任せるって手段も……」
「嫌よ」
俺に最後まで言わせず、ゆかりの口の中からは拒絶の言葉が漏れる。
「何度も言わせないで。私はアクセルに頼って、自分だけが安全な場所にいたくないの。だから……」
「分かった」
これ以上は何を言っても無駄だろうと、そう判断して頷きを返す。
「じゃあ!」
「ああ。一緒に行動してくれ。俺にとっても決して悪い事ばかりじゃないしな」
結局そういう事になるのだった。
まぁ、あの現象がまた起きるとも限らないし……もしくは、起きても棺桶にならないとも限らない。
本当に偶然、ゆかりがあの現象の中で動けていたという可能性もあるのだ。
そう考えれば、そこまで悪い話じゃない……と、思う。
それにまだ半信半疑の様子だが、俺が異世界の存在だというのは知っているのだ。
この世界で何か活動するにしても、こういう協力者がいるのといないのとでは、大きな違いがある。
……出来れば、W世界で協力して貰ったマフィアのような、ある程度力のある協力者ならいいんだが。
いや、その手の類の奴は利益さえ渡せばきちんとこっちの思い通りに動いてくれる。
なら、いつでも……ああ、でもここは日本だったんだよな。
だとすれば、ヤクザが堂々と看板を立て
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