ペルソナ3
1762話
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わよ。当然でしょ」
「なら、弓よりも更に威力の高い銃があるんだから、それを使わないって手段はないんじゃないか?」
「それはそうかもしれないけど、銃を持っているのを誰かに見られたらどうするのよ? ここは日本なんだから、見つかったらどうしようもないわよ!?」
「あー……そうだな。なら、モデルガンとして誤魔化すとか」
ここが日本でなければ……それこそ、アメリカとかの銃が普通に生活の中にあるような地域であれば、本物とモデルガンの区別がつくような者もいるだろう。
勿論アメリカだからって、全員が全員、完全に銃についての深い知識があるという訳ではないが。
それは、日本人なら誰でも空手をやっており、全員が瓦を纏めて割れる……そんな風に思っているのと一緒だ。
ともあれ、アメリカならともかく日本でならモデルガンと誤魔化せば何とかなるだろう。
……ミリタリーマニア、ガンマニアといった類いの奴がいれば、ちょっと話は難しくなるのだが。
あの手の輩は、普通の人なら何でそこまで知ってるんだ? と思ってしまうだけの深い知識を持っている。
である以上、迂闊に本物の銃を見せでもしたら、嬉々としてその銃を調べ、本物の銃――正確にはサブマシンガンだが――であると確信を得るだろう。
で、そいつらが騒いで……うん、間違いなく騒ぐな。
特に俺が持っているのは、平行世界であっても有名どころの会社が作ったような銃ではない。
それこそ、シャドウミラーの技術班が作った代物だ。
つまり、この世界にとっては全く未知の銃となる。
「無茶言わないでよ。そういうのは私らしくないし、何より銃なんて撃った事もないんだから、きちんと使えるようになるまでどれくらい掛かると思ってるのよ」
その問題があったな。
俺の場合はステータスを自由に変更出来たり、士官学校を卒業していたり、何より数えるのも馬鹿らしくなるくらいの戦場を潜り抜けてきた。
だからこそ、銃の腕前という点においては、容易く他を凌駕するだけの実力を持っているのだが……ゆかりは若干特別なところはあるが、基本的には普通の女子高生でしかない。そうである以上、銃を使うとなると最初から教える必要もある、か。
それはちょっと面倒だな。
あの妙な現象の中であれば、実践で慣れていくという方法もあるが。
再度あの妙な現象に巻き込まれるかどうかというのは、全く分からない。
それなら、ゆかりにサブマシンガンを持たせるよりは、やっぱり部活で使っているという弓を使わせた方がいい……か?
「あー……そうだな。取りあえず銃はやめて弓で様子を見るか。それで弓が効果あるようならそのまま使い続けてもいいし」
こうして話している間に、いつの間にかゆかりが俺と一緒に行動する事になっているような気がするが……
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