ペルソナ3
1762話
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であれば、それこそ矢の1本や2本当たったところで、全く効果はないだろう。
問題なのは、あのスライムもどきに物理攻撃が効くかどうかだな。
あの時はゲイ・ボルクを使ってあっさりと殺してしまったが、あれが魔力の籠もった宝具でなくても同じ結果になったのかどうか……その辺りの事情は分からない。
もっとも、見た感じ恐らくあのスライムもどきは雑魚と言ってもいい存在だ。
であれば、大丈夫なんじゃないか……とは思ってるんだけどな。
ともあれ、もし本当にあのスライムもどきに弓が効果があるのであれば、ゆかりを連れていくのは俺にとっても利益になり得る。
勿論最初は庇ったりなんだりとしないといけないだろうが、戦いを続けていけばそのうち慣れてくる、そして技術が上がってくるのは間違いない。
「ね、どう?」
俺が考えている様子を見て、脈ありとみたのだろう。
ゆかりが改めて俺に向かってそう尋ねてくる。
どうするべきか……残念ながら、俺が現在持っている宝具の中には矢はない。
そもそも、俺が金ぴかから奪った宝具の殆どは、現在技術班に預けられている。
……もっとも、その中には弓や矢といったものはなかったが。
金ぴかが使ってきた宝具の投擲は、剣や槍といった物が大半で、他にはハンマーだとか大鎌だったりといった物も多少ではあるがあった。
だが、考えてみれば当然なのだが、弓を投擲してダメージがあるか?
いやまぁ、弓自体にそういう効果があるのであれば、話は分からないでもないが。
それと、矢なら投擲するのに結構適してはいる、のか?
ただ、結果として金ぴかは俺に対して弓や矢といった宝具を使ってはこなかった。
それが何の意味があってのものなのかは分からないが、ともあれ俺に弓の宝具はない。
「ついてくるにしても、武器とか防具をもっとしっかりとしないといけないだろうな」
俺の言葉に、ゆかりの顔に笑みが浮かぶ。
乗り気だと、そう理解した為だろう。
「これでも使うか?」
そう告げ、空間倉庫から取り出したのはシャドウミラー製のサブマシンガンだ。
これならゆかりであっても、圧倒的な攻撃力を得られるだろう。
そう思ったのだが……
「じゅ、銃!? ちょっと、それは駄目でしょ! 見つかったら捕まるわよ!?」
俺の手の中にある物を見た瞬間、ゆかりは慌てて叫ぶ。
まぁ、この世界は基本的に安全な世界であり、銃刀法の類もある。
そう考えれば、ゆかりの反応も分からない訳ではないが……正直なところ、弓であのスライムもどきと戦うって言ってるのを考えれば、五十歩百歩といったところだと思うんだが。
「あのなぁ、ゆかり。お前は本当にあのスライムもどきと戦うつもりがあるのか?」
「それは……勿論ある
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