43話 ア・バオア・クーの戦いB 3.13
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様、勝負にはペイント弾を使用します。これを3発機体に喰らったほうが負けとなります」
ガルマはイリアの音声を受け取り、「承知した」と一言だけ述べた。
すると視界からリゲルグが消えた。ガルマは横目、縦目を使い、ギラドーガを前進させた。
「(先ずは出方だな)」
すると天底の方から銃弾が飛んできた。辛うじて交わすと、次は真後ろから銃弾が飛んでくる。
「良く動く!」
ガルマは体を捻り、交わしてその方角にライフルを連射した。そこには誰もいなかった。
ガルマはギラドーガをその方角へ少し動かす。すると今度は真上から銃弾が飛んできた。
「単調すぎる」
ガルマはそれを交わし、振り向き正面に照明弾を放った。辺りが眩く光った。
ガルマは目を凝らし、自分の放った照明弾を迂回するようギラドーガを動かした。
イリアは辺りの眩しさを目の当たりにしてしまっていた。
「なんだ?この照明弾は、目くらましか!」
イリアは後方を両脇に気を配っていた。そこには何もなかった。
「ギラドーガはどこへ?」
すると、照明弾の方角からプレッシャーを感じた。そちらにリゲルグの体を向けた時、すでに試合が終わっていた。
ガルマよりイリアに通信が入って来た。
「これで納得していただけたかな?イリアさん」
イリアはリゲルグのカメラを用いて、自機の様子を伺った。既にペイント弾が3つ頭部、腹部、背中を色鮮やかに染まっていた。
イリアはため息をついた。
「はあ、上手くペースを握れたと思ったのですが・・・」
ガルマはイリアの言に困っていた。
「相手を翻弄するに機動性能だけで稚拙だよ。君は攻撃した場所から動くがその箇所には戻る気もなく初めての場所場所へ動きたいようだ。3,4つ攻撃パターンを見せても悟られないように動かないと、歴戦の猛者相手なら即死だ。現に撃たれた事すら気が付かない」
イリアは頭を垂れていた。
「弁解の余地もない」
ガルマはイリアにサダラーンへ戻るよう促した。
「では、その辺も修正して私が指揮を取ろう。帰りますよ」
「は、はっ!」
ガルマとイリアは旗艦に向けてスラスターを吹かした。
* ロンド・ベル ロンデニオン別働隊 クラップ級旗艦 艦橋
エマリーが目の前のア・バオア・クーを見て苛立ちを覚えていた。
「シロッコ、私らの動きよりも早い」
エマリーの持つ艦隊自体の練度にも問題があったが、それでもブライトの艦隊よりは距離も短く戦闘宙域に到着していた。
と、言っても既に終局面だった。ア・バオア・クーは内部破壊がされて、半分は処理され、半分が地球の引力によって落下コースに入っていた。
ルナツーへの下半分の物量を除いてもア・バオア
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