43話 ア・バオア・クーの戦いB 3.13
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想によって連邦に戦いを挑むことにしたのだ。連邦議会にジオン派閥を作る。その想いだった。して今日の私がある」
ガルマは一息付き、再び話し始めた。
「しかし努力しようが武力衝突は沈静せず、事態を沈静するまで今日のような有事が起きてきたのだ。時に武力を使わなければならないことはある。そこで今だけはイリアの要望に乗ろう。そして皆はこれからのことを覚悟して欲しい」
ガルマの話に皆が集中して聞いていた。覚悟とはなんだとざわついていた。
「私のジオン派閥も過去のものだ。ジオン公国という政体は無くなり、各個人で思想の判断を求められる時代が間近に来ている。この艦隊も、全ての軍機能も一度解体されるだろう。自分で考えて決断するという責任が1人1人に求められるのだ。そこにはもうマハラジャ提督や私、ガルマというザビ家は君たちの中には存在しない」
クルーの中で悲しい顔や困惑する顔のものが見て取れていた。ハマーンも少し俯いていた。ジュドーは目を丸くし、ガルマを見ていた。
「言われて依存することはとても楽な事だ。そのような状態が今までの悲劇を生んできたことも一理あると私は思う。まずはこのような私を疑う状況の様に万事疑え、そして考えて議論し尽くすのだ。扇動に惑わされることなく人が死なない、殺し合わない社会を作ることを皆が願って考えて欲しい」
ガルマは周囲の反応を見ていた。流石にキツイかなと思うが語らない訳にはいかない。
「無責任だと私のことを思う者もいるだろう。考え方は人それぞれだ。故に私の考えに共感するものはそのまま付いてきて構わない。私個人の意見だが、主義思想で沢山のひとが死んだ。この事を教訓にすることは必要だと思う」
ガルマは話し終えると、イリアに声を掛けた。
「さて、行こうか・・・」
イリアは呆然となっていた。が、ガルマに話し掛けられて我に返った。
「は・・・はい」
イリアはガルマに続き艦橋を出ていった。イリア自身、否艦橋に居たほとんどのクルーがジオン公国に属していて、地球圏に戻ってきたこともジオン公国の為、地球に対する望郷の念の為であった。
その為の多少の血は仕方ないで片づけてしまっていた。そのようなことが日常自然に起きていたので、感覚が狂ってきていたことは否めなかった。誰だってまともに考えれば殺し合いは良くはない。
ガルマはその為には精神的支えなど無くても良いと、寧ろその精神的支柱が今日の殺し合いになっているならばその柱が悪い。建て替えが必要だと言っている。
不安定ながらも安定を求めるのが人の性。アクシズという組織、今はネオジオンと変わったが、それに属する理由は皆が一つの目標に向かうと言えば聞こえが良いがそこで思考停止していないかと問えという意見にいざ受け入れてみたら、イリアも含めて複
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