暁 〜小説投稿サイト〜
逆襲のアムロ
43話 ア・バオア・クーの戦いB 3.13
[4/18]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ラジャは先の戦闘でドゴス・ギアへの特攻を思い出していた。見てはいないが戦闘詳報で送られてきていた。ハマーンのキュベレイが戦闘不能に陥ってからの不可思議な現象だ。周囲の話によると発生源はキュベレイにあった。キュベレイより発光した青白いものが味方を一時的に完全防御されたシールドが張り巡らされた。

ハマーンは父に向かい、話し始めた。

「父さま、今ならあの時の様にはなりません。私はその状況を知っております。経験が力になるはずです。彼と独立行動を取る事を許可願えませんか?」

マハラジャは腕を組み、暫く考えていた。今牽制しているシロッコ艦隊に動きはない。有事なときに必要な戦力でもある娘、優秀な部隊指揮官が抜ける穴を彼我でどう補うか。するともう2人艦橋へ入って来た。

「マハラジャ提督、戦況は膠着状態から脱しないか?」

ガルマとイセリナだった。マハラジャは振り返り、敬礼をした。

「これはガルマ様」

ガルマは手を振り、敬意を丁重に断った。

「よしてくれ。最早ザビ家など過去の話だ」

マハラジャは首を振る。

「そうはなりません。この統制はザビ家あってのこと。ゼナ様や幼きミネバ様に担っていただくにはやはり重荷になります。男系の生き残りであるガルマ様に・・・」

「それで秩序が保たれるなら今は道化になろう。して、状況は?」

マハラジャは戦況とハマーンとジュドーの出撃の話をガルマに伝えた。ガルマは暫く考えて、決断を下した。

「わかった。ハマーン、ジュドー。君らは思うように動くがいい」

ジュドーはガルマに言われ、彼の事を知らない為訝しげに見ていた。それについてハマーンは簡単にジュドーに伝えた。

「ガルマ・ザビ様。ザビ家4男で直系唯一の生き残り。シャア・アズナブルと親友で連邦議会ニューヤークを地盤とする議員よ。世界的にも発言力がある」

要するに大人だということだとジュドーは勝手に解釈した。

「ガルマさん、尊重してくれてありがとよ」

ジュドーは余りに偉い人への態度を乱暴にする癖があった。若さ故だとガルマは考え、素直にお礼を受けた。

「ああ、君の行動に私は期待している。勿論応えてくれるんだろうね」

ガルマも若干挑戦的にジュドーに投げかけた。ジュドーはニヤッとした。

「もちろん、世界を救うんだからな。ハマーンを借りていくぜ」

マハラジャはため息を付く。問題の解決が為されないままガルマが決断したことにだった。しかしガルマはそのことについてマハラジャに解決案を下した。

「提督、ハマーンの穴は私が埋める」

マハラジャは驚愕した。ハマーンも手をガルマに指し伸ばそうとし、声を上げようとしたところでガルマが遮った。

「私がこの艦隊の部隊長を務めよう。モビルスーツ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ