43話 ア・バオア・クーの戦いB 3.13
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らが自分でも地球からのメッセージが聞こえない訳ではなかった。それがジュドーには直接的に聞こえているらしい。
「ジュドー君」
ハマーンはジュドーに話しかける。ジュドーはその呼び名に文句をつけた。
「ジュドーでいいよ」
「では、私もハマーンでいい。ジュドー、地球へ一緒に行くかい?」
ハマーンの誘いにジュドーは別の提案をした。
「いや、あちらはどうにかなる。それよりもその後のことが一大事だ」
ハマーンは怪訝な顔をした。
「一大事?地球よりもか?」
ジュドーは頷く。プルツーも顔が引き締まった。
「ああ、オレたちを宇宙の漂流者にした原因。アレこそが地球圏を破滅へ導く。そいつを仕留めにいく」
ハマーンとマハラジャが顔を合わせて、ハマーンがジュドーに尋ねた。
「そいつとは?」
プルツーがジュドーの代わりに言った。
「フル・フロンタル。全ての負の感情を力に変えた悪魔。彼はその力で地球圏を破滅させるつもりです」
マハラジャとハマーンはキョトンとした。初めて聞く名だった。そして余りに稚拙な話だった。
しかし2人の目が本気だった。それが真実だという話をプルツーが資料で2人に提示した。
それはゼウスという球体要塞の図面、ジオングの図面とクシャトリアというモビルスーツ、そしてクローンの存在。資料の中にあるシークレットながら名前があるパンドラボックスという代物。
すべてグレミーと一緒にいた時に解析された情報だった。
2人とも資料を目に通し、数値を見て、顔色が悪くなってきた。
ハマーンが声を出し始めた。
「・・・これらが本当のこと。実地の数値でも結果でもジュドーが示したのだな」
「ああ、そうだ」
ジュドーがそう頷くとハマーンが頭に手をやった。
「なら全てが真実として太刀打ちできるのか?奴のテリトリーは全て詰みだぞ。一コロニーの住人を全てダウンできる感応波などどう耐える?」
ジュドーは睨むようにハマーンを見つめた。
「オレならやれる。貴方にもできるはずだ、ハマーン」
ハマーンは唐突な言われように驚愕した。
「なっ・・・私がか?」
「そうだ。生憎このプルツーじゃダメだ」
ジュドーにそう言われたプルツーは俯いた。自分でも非力なことは分かっていた。
ハマーンは手で髪を掻き上げた。ジュドーの言わんとすることは何となく感覚でわかっている。
彼が挑戦するところは常人では耐えれない空域。その向こうを垣間見たことのあるものが耐性があると。彼はその私の力を測ったのかと、その部分も驚いていた。
「・・・今なら誘惑に負けないか・・・」
ハマーンの独り言をマハラジャは聞いていた。
「ハマーン・・・お前は・・・」
マハ
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