43話 ア・バオア・クーの戦いB 3.13
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コミュは人の考え、想いに作用する。それを受け入れる器か入出力できるブースターが有れば、それこそ天変地異を起こすことができる」
「まさか・・・」
シャアはアムロの意見を一笑した。疑うシャアをアムロは実力行使で証明しようとした。
「つまりこういうことだ!」
一瞬でアムロのνガンダムが発光し、シャア含めて周囲の全ての者が手で眩しさを手で遮っていた。
「な・・・なんだ!」
ナイジェルが叫ぶ。しかしそれは数秒のことだった。
収まるとνガンダムが赤いオーラに包まれ、両手でア・バオア・クーを続けて押し出した。
すると今まで受けていた落下へのプレッシャーが嘘の様に消えていた。
シャアはその現象に驚いていた。
「アムロ・・・お前は一体・・・」
アムロはシャアに答えでなく感想を話した。
「多分、ガンダムのサイコフレームの作用だと思う」
「ならば私にも内蔵されているぞ」
「それならばたまたまだろう」
「偶然だと?」
シャアはアムロの話の疑問に呈する。が、アムロ自身もよく理解していなかった。
「オレにも分からない。ただできる気がした」
シャアは少し考え、先の黒いモビルスーツの話をした。
「あの見たことの無い黒い機体のせいか?」
「その後だからな。この力の転化の理解を得たのは」
アムロは悟ったように答えた。未だにシャアには理解不能だった。
「それは私にもできるのか?」
「教え方、覚え方がわからない。ただできるんだ。今、オレには世界の想いが自分に入力されて、介してブースターとして出力できる」
アムロはそう答えてからシロッコとの話を補足した。
「シャア、お前には話していなかったがオレとカミーユはシロッコと遭遇した」
「何!シロッコと」
「奴が話していた。この隕石と地球、サイコミュ、言わば人類文明の最先端技術。今の舞台が何かを起すと」
「シロッコが何かを待っている?この隕石を跳ね返すことか」
「隕石自身の阻止限界点はあと少しだが、隕石自身の推進力が無い、脱出手段が最早尽きているところで既に阻止限界点は超えている。それをこんな小さなモビルスーツらが跳ね返す。現実的に不可能な話だ」
するとカミーユのZもシャアの傍に取りついてきた。
「遅れました」
「カミーユ!」
「シャア総帥。この隕石をはじきましょう」
カミーユの発言にアムロが少し笑った。
「カミーユ、何か仕掛けてきたな」
「ええ、浮遊する撃墜された機体をア・バオア・クーに十字を斬るように取りつけてきました。誤算だったのがアムロ中佐の得体の知れない力が備わったことです」
カミーユはニュータイプとして段階経た覚醒を果たしていた。彼自身
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