43話 ア・バオア・クーの戦いB 3.13
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いた。
ユウだけは戸惑い動けないでいるコウ、キースとは違っていた。即座にそのモビルスーツにサーベルを持って飛びかかっていた。しかしその動きは黒いモビルスーツによって阻まれた。
「・・・」
ユウは感覚でそのモビルスーツの敵対心が無いことに気が付いた。触れたことが一番の理由だったが、反撃もしてこないことが何よりだった。そのモビルスーツより通信があった。
「・・・理由は知らないが地球が危機のようだ」
若い男の声だった。そのあと今度は若い女の声が聞こえた。
「このバンシィも手伝います」
そう女性が述べると黒いモビルスーツはゆっくりとνガンダムの隣に付いた。
男性がアムロに語り掛けた。
「オレはシロー・アマダ、こっちはアイナ・アマダ。先は迷惑を掛けて済まなかった」
アムロはバンシィからのワイプモニターを確認した。黒髪の若い男性と薄水色な髪の若い女性がそこに映っていた。
「お前たちが手伝うなら喜んで」
アムロはそれだけ伝えた。シローは頷いた。そしてバンシィをNT-Dモードに強制移行させて、周囲のサイコフィールドに同調させた。
アムロとシャアはとてつもない力を肌で感じていた。バンシィが発するフィールドは何か異常なものを感じていた。が、次第に異変にも気付いていた。
バンシィの姿が徐々に薄ぼやけてきていた。そのこともシロー、アイナ共に悟っていた。
「どうやら仮初の命だったらしい」
シローがぼやく。アイナは笑っていた。
「それでも地球を救うに巡り合えた奇跡に感謝しますわ」
アムロ、シャア共にバンシィの姿を見ていた。するとバンシィがνガンダムにそっと触れてきた。
「あなたに全てを託します」
アイナが喋る。シローがそれに続く。
「オレたちは居るべき場所へ還る。想いは叶うはずだ。オレらは向こうの世界より誤ってきたからな」
アムロはバンシィの腕から流れこむ力を体で受けていた。アムロが意識してバンシィの居る方を向いたときそこには何もいなかった。
シャアは唸っていた。
「ええい、どういうことなのだ。この期に及んでまやかしなどとは」
アムロはシャアの疑問に少し笑って答えた。
「フフ、こんな状況下だから変な親父たちの技術が最大限に発揮される環境下だから、見たくないものや見なくてもいいものが見えるのかもしれないな」
アムロは深呼吸をして、シャアに事態についての解決策を言った。
「そのまやかしなどの奇跡とやらでニュータイプの一種の力をこのサイコミュに転化できそうだ」
「何だ、その奇跡とやらは」
「共感だ。この力が地球上の祈り、想いを全て転化できる」
シャアはアムロの言に首を傾げた。アムロは気にせず話した。
「サイ
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