ハイスクールD×D 革新のリアン2
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している。馬鹿め。ハッタリを使わないと泥沼になるのがこのゲームだ。次のゲームに移ろうとした所でドアがノックされる。
「なんだ」
「リアン様。サイラオーグ様がお越しです」
「通せ」
扉を開けて入ってきたのは従兄弟であるサイラオーグ・バアルだ。つい最近になるまでバアルとして認められていなかった男だ。ゆえに付き合いは短い。だが、わかりやすい男で、気持ちのいい男だ。成り上がりというのも評価できる。だが、こいつの夢はオレが粉々に砕くことになる。こいつに魔王の座はやれん。こいつは魔王の座を力の象徴としか見ていない。そんな甘いものじゃないんだよ、上の座はな。覚悟がないものがその座に着いている所為で今に繋がっているのだ。
「お前が急に訪れるとは何かあったのか?」
額の前にカードを掲げてゲームに入る。
「巫山戯ているのか?」
「そういうゲームだ。遊びの中のひらめきこそがオレの武器だ。で、なんのようだ。見ての通り眷属との交流を深めているのだが」
「……手合わせを願いたいのだが」
「いいぞ。そんでもって、参った。はい、終了。お帰りはあちらだぜ。遊ぶのなら座ってけ」
「巫山戯るな!!」
「巫山戯てなんかいないさ。手合わせを了承して、すぐに降参した。手合わせは成立しているな」
「そんなのは屁理屈だろう」
「じゃあ、オレが何故こんなことをしたのか説明してやる。理由は3つある。1つ、手合わせにオレのメリットがない。2つ、先程も言ったが眷属との交流を深めている。こちらのほうが大事だ。一番大きな理由の3つ、面倒くさい!!」
「……それで巫山戯ていないと言えるのか!!」
「だってなぁ〜、もう終わっているし」
そういった次の瞬間、サイラオーグが倒れる。
「気持ち悪くて吐きそうだろ?足は攣ったように動かないだろうし、腕はどんどん力が入らなくなっている。熱いのか寒いのかも分からない。面倒くさいってのは後始末が面倒って意味でな。端からお前に勝ち目がないから言ってやってるんだよ。ああ、気合とかでどうにかなるものじゃないから頑張るだけ無駄だ」
全身から脂汗を流すだけで耐えることしか出来ないのか目だけをこちらに向けてくる。
「自分が何をされたか分かるまでは再戦は無しだ。来ても同じ目に合わせるだけだ。力だけでオレに勝てると思うな。努力だけではどうにもならないことはこの世に確かに存在している。お前がバアル家の滅びの魔力が使えないようにな」
さて、これを正しく受け取れないようならサイラオーグは使えない人材だ。まあ、期待はしないでおくさ。滅びの魔力を指先に集めて額を小突いて意識を刈り取る。
「サイラオーグはお帰りだ。丁重に送ってやれ」
使用人にサイラオーグをバアル家へ送り返すよう
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