ペルソナ3
1761話
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う。
普通であれば、それこそもしかして盗んだ物なのでは? と頼まれた奴が心配するかもしれないが、これは正真正銘俺の物だ。
後から、実は警察から連絡が……何て事は、まずあり得ない。
それに、ゆかりに絡んでいた奴の話で、ポートアイランド駅の裏路地だったか? そこにはいわゆる、不良の類が集まってきているらしいし。
そいつらに頼めば、こちらとしても殆ど手を汚すような事もないまま、金を得る事が出来る。
……まぁ、その代わりに不良達にも幾らか払う必要は出てくるだろうが。
その辺りは、こっちで適当に調整するしかないだろう。
もっとも、不良達にとってはいい金稼ぎの手段……という風に考えるだろうけど。
ただ、ああいう不良は強いと偉いがイコールで結ばれてるからな。
勿論余程の事情があれば話は別だが。
それこそ、何の理由もなく仲間を殴る……といった者であれば、誰も仲間になったりはしないだろうけど。
だが、そのような性格であっても、どうしても強さというものに憧れる奴はいる。
そうなると、やはりというか当然というか……大多数には見捨てられても、少人数の熱狂的な支持者は生まれる事になる。
「ねぇ、それで……どうなのよ?」
考え事に熱中していると、ゆかりがそんな俺の様子に気がついたのだろう。
ジト目を向けながら、そう尋ねてくる。
「どうって……さっきも言ったけど、これは犯罪じゃない。それは確実だ」
「それは……でも、私は嫌なのよ。人に……特にその、男だけに頼るというのは……」
何故か俺の方を見ながら、そう呟くのだった。
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