ペルソナ3
1761話
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、と、と、と……泊まりなさい!」
「はぁ?」
顔を真っ赤にし、口籠もりながらそう告げるゆかりに、思わずそう言葉を返す。
元々男慣れしていないゆかりだ。
そのゆかりが、自分の部屋に男を泊めようとしているのだから、それは顔を真っ赤にもするだろう。
それでも……そう、それでもゆかりが自分の言葉を撤回する様子はない。
「そもそも、アクセルは今夜どうするつもりだったのよ? 異世界からこの世界に来たってのが本当なら、この世界のお金は持ってないでしょ?」
「いや? 持ってるけど」
そう言い、財布から1000円札を取り出す。
そこにある1000円札は、この世界で使われている物と一緒だ。
そもそも、ファミレスでの支払いにもこの札……ネギま世界の金を使ったのだから、当然だろう。
もっとも、この金を使えるのはネギま世界以外だとここくらいだ。
他の世界はどこも独自の金があったりするんだよな。
そう考えれば、俺がやって来たのがこの世界だというのは、運がよかった……と言ってもいいのだろう。
まぁ、折角恋人達とのゆっくりとした時間をすごし、義理の娘と親子の時間をすごす予定が、いきなり全く見知らぬ世界に飛ばされた時点で、とてもではないが運がいいとは言えないだろうが。
こういうのを、不幸中の幸いって言うんだろうな。
……まぁ、この世界で使える金ではあっても、一応この世界の金じゃない。
だとすれば、厳密にはこの金を使うというのは犯罪かもしれないが。
「どこで手に入れたの? もしかして……」
「別に犯罪はしてないぞ」
疑わしい視線を向けてくるゆかりに対し、そう告げる。
実際、俺がこの世界に来てからは、この金を使った以外の犯罪はしていない。
ゆかりをナンパしようとしていた男達を追い払ったのは、犯罪じゃない……よな?
「じゃあ、どうやってこのお金を手に入れたの?」
「さっきも言ったとおり、俺の国は様々な世界と接触している。である以上、当然のようにこの世界と似た場所もある」
正確には魔法とかがある世界なんだが……今はいいだろう。
「それに、いざとなれば……」
次に空間倉庫から取り出したのは、真っ赤なルビー。
ただし、指輪につけるには少し無理があるのでは? と思える程の大きさのルビーだが。
宝石が幾らくらいで取引されているのかの相場は分からないが、それでもかなりの金額になるのは間違いない。
……もっとも、これを店に売るなりなんなりするには、当然のように身分証が必要になる。
それをクリアするには、安くなるのを承知の上で裏の……後ろめたい事がある者達用の店を探すか、もしくは身分証を持っている奴に頼んで売って貰う必要がある。
どちらが楽かと言えば、圧倒的に後者だろ
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