第2章
戦闘校舎のフェニックス
第15話 生徒会と顔合わせします!
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の方の真実のお名前はソーナ・シトリー。上級悪魔シトリー家の次期当主さまですわ」
副部長が答えてくれたように、生徒会長の支取先輩は上級悪魔であり、生徒会は会長の眷属悪魔の集まりなのだ。
「こ、この学園に他にも悪魔が!?」
驚くイッセーを見て、男子生徒が見下したような表情を見せる。
「リアス先輩、僕たちのことを彼らに話してなかったんですか? 同じ悪魔なのに気づかないこいつらもどうよと感じですが」
この口ぶり、どうやら、俺たちのことまで悪魔だと思ってるな、こいつ。
「サジ、私たちは『表』の生活以外ではお互い干渉しないことになっているのよ。兵藤くんが知らなくても当然です。それから、そこにいる兵藤くんとアルジェントさん以外の彼と彼女たちは悪魔ではありませんよ」
「えっ!?」
男子生徒が驚いたように俺たちを見る。
「士騎明日夏。人間だ。こっちは妹の千秋だ」
「どうも。兄と同じく人間です」
「風間鶫。こっちの妹の燕ちゃんと一緒で人間だよ〜」
「どうも」
俺たちは簡単に名乗り、人間であることを明かす。
「な、なんで人間の彼らがここに!?」
「まぁ、いろいろあってね。皆、イッセーに付き添う形でオカ研に入部したのよ」
男子生徒の疑問に部長が答える。
「もちろん、私たちが悪魔であることも知っているわよ。たぶん、あなたたちのこともね。そうでしょう、明日夏?」
部長の問いかけに頷いて答える。
オカ研に入部する以前から部長たちのことを知っていて、生徒会のことを知らないはずはないからな。
「あっ、思い出した! おまえ、最近書記として生徒会の追加メンバーになった、確か、二年C組の──」
「匙元士郎。『兵士』です」
「『兵士』の兵藤一誠、『僧侶』のアーシア・アルジェントよ」
イッセーの言葉を皮切りに部長と会長がお互いの新人下僕を紹介する。
「へぇー、おまえも『兵士』かぁ! それも同学年なんて!」
同学年の同じ駒であることにイッセーは少し嬉しそうにするが、それに対する匙はわざとらしく嘆息する。
「俺としては変態三人組の一人であるおまえと同じなんて、ひどくプライドが傷つくんだけどな」
「なっ!? なんだと、てめぇ!」
匙の挑発じみた貶しにイッセーは匙に食ってかかろうとする。
「おっ、やるかぁ? 俺は悪魔になったばかりだが、駒四つ消費の兵士だぜ」
余裕そうにイッセーを煽る匙を会長が諌める。
「サジ、おやめなさい。それに、そこの彼は駒を八つ消費しているのよ」
「八つって、全部じゃないですか!?」
驚く匙はありえないものと目の当たりにしたような表情でイッセーを見る。
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