第2章
戦闘校舎のフェニックス
第15話 生徒会と顔合わせします!
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。アーシア。あなたたち、そろそろ使い魔を持ってみない?」
部長は唐突にそう言った。
「使い魔、ですか?」
「そう、使い魔よ。あなたとアーシアはまだ持っていないでしょう?」
使い魔は悪魔にとって手足となる使役すべき存在だ。
情報伝達や偵察、他にも悪魔の仕事でも役に立つらしい。
「いままで修業の一環としてチラシ配りをやらせていたけれど、それはもう卒業ね。それは本来使い魔の仕事だから」
そう言いながら、部長はポンッと手元にマスコットみたいな赤いコウモリを出現させる。
「これが私の使い魔。イッセーは会ったことあるわね」
「えっ?」
イッセーが疑問符を浮かべていると、コウモリはウェイトレスのような服装をした少女に姿を変えた。
「ああっ!」
それを見て、イッセーは思い出したのか声をあげる。
俺もその少女には見覚えがあった。
イッセーが死ぬ間際に部長を呼び出した魔法陣のチラシ、それをイッセーに手渡した(千秋にも手渡してた)のは他でもないこの少女だった。
「私のはこれですわ」
副部長が指を床に向けると、魔法陣を介して小さな小鬼が現れた。
「・・・・・・シロです」
そう言う塔城の腕に白い毛並みの子猫が抱き抱えられていた。
「僕のは──」
「ああ、おまえのはいいや」
「つれないなぁ」
そう言いつつ、木場は苦笑しながら肩に小鳥を出現させていた。
「使い魔は悪魔にとって基本的なものよ」
部長が使い魔について説明していると、アーシアがおずおずと手を上げる。
「あのぉ、その使い魔さんたちはどうやって手に入れれば?」
「それはね──」
コンコン。
部長が使い魔の手に入れかたを説明してくれようとした瞬間、部室の扉がノックされる。
「はーい」
「失礼します」
副部長が返事を返すと、扉が開かれメガネをかけた女子生徒二人が複数の女子生徒と一人の男子生徒を引き連れて入室してきた。
「なっ!? こ、このお方は!?」
イッセーは先頭のメガネかけた女子生徒の片割れを見て驚愕していた。
(あの、どちらさまですか?)
アーシアが小声で訊いてきたので、俺とイッセーも小声で返す。
(この学校の生徒会長、支取蒼那先輩だよ)
(隣は副会長の真羅椿姫先輩だ。そして、後ろにいるのが他の生徒会メンバーだ)
(ていうか、生徒会メンバー勢揃いじゃん!)
そんな俺たちをよそに、部長が前に出て会長と気安い感じで会話を始めた。
「お揃いね。どうしたの?」
「お互い下僕が増えたことだし、改めてご挨拶をと」
会長が口した「下僕」という単語にイッセーが反応する。
「下僕ってまさか!?」
「こ
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