暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜赤と紅と緋〜
第2章
戦闘校舎のフェニックス
第15話 生徒会と顔合わせします!
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ざいます、イッセーさま! このご恩は一生忘れません!」
「俺らもソッコー彼女作るからな! 今度トリプルデートでもしようぜ!」

 二人は春が来たが如くテンションMAX(マックス)で自分の席に戻って行った。


―○●○―


「うぅぅ・・・・・・痛いぃ・・・・・・」
「大丈夫ですか、イッセーさん!?」

 放課後、部室でボコボコに腫れ上がったイッセーの顔をアーシアはせっせと回復の力を当てていた。

「・・・・・・自業自得でしょ」
「・・・・・・まったくです」

 なぜイッセーがこのようになったかというと、元浜の言う紳士のVIP(ビップ)席とやらに行ったせいだ。
 大層な名前を言っているが、その実態は女子更衣室のロッカーの中という、要するに覗きを行うための場所だったというわけだ。
 で、そのとき更衣室を使用していたクラスっていうのが、一年、それも千秋のクラスだった。当然、塔城や燕もいる。つまり、イッセーは覗きがバレて塔城にボコボコにされたわけだ。
 燕の言う通り自業自得であった。

「まったく。あなたはどうしてそう・・・・・・」

 部長は呆れた様子で笑みを浮かべながら嘆息する。

「いやー、友人に誘われてつい・・・・・・」

 目を逸らしながら言うイッセーにアーシアがまくしたてる。

「イッセーさん! そんなに裸が見たいのなら・・・・・・・・・・・・わ、私が!」
「わああああ!? 違うんだ、アーシア! そういうんじゃなくて!」

 顔を真っ赤にして自分の制服に手をかけるアーシアをイッセーは慌てて止める。

「そうだよ〜、イッセーくん。私に言ってくれたら、いつでも見せてあげるよ〜」
「えっ!?」
昨夜(ゆうべ)、もう見せてるしね〜」
「「ええぇぇぇっ!?」」

 鶫の爆弾発言に千秋とアーシアが悲鳴じみた叫びをあげる。

「ま、まぁ、そうだね・・・・・・て、いて、いててててっ!?」
「もぉぉぉ! イッセーさぁぁぁん!」

 イッセーが顔をデレデレさせていると、アーシアが涙目でイッセーの頬を引っぱりだした。
 そのあと、アーシアはすっかりむくれてしまった。
 イッセーが鶫とアーシアで応対が違うのは、別にイッセーがアーシアに異性としての魅力を感じていないというわけじゃない。
 イッセーの中では、アーシアは『守るべき存在』ていう意識が固められている。それは一度アーシアを守ることができず死なせてしまったことが起因だ。
 だから、アーシアがそういうことをするのにはイッセー的には興味あるが、理性が働いてブレーキが掛かってしまうというわけだ。
 むくれてるアーシアをイッセーがなだめてると、部長が手をパンパンと鳴らす。

「はいはい、痴話喧嘩はそんへんにして。イッセー
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