第2章
戦闘校舎のフェニックス
第15話 生徒会と顔合わせします!
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あまりに付いてしまった俺と二人との差に二人は嘆き悲しむ。
「おまえらは何回同じことを嘆いている気なんだ?」
そんな二人を見て呆れた様子で嘆息する明日夏。
「なあ、親友。ものは相談だが・・・・・・」
そんな明日夏を無視して元浜がメガネをキランと光らせて詰め寄ってくる。
「一人ぐらい紹介してもバチは当たらないと思うぞ? ──というか、紹介してくれ! 頼む! 頼みます!?」
「おまえ 、他にもいろんなかわいい子と知り合っているんだろ!? その中で誰でもいいから紹介しろ! いえ、してください!? イッセーさま!」
手を合わせて頭を下げて懇願してくる悪友の二人。
ていわれてもな。女の子の知り合いなんて、さっき松田があげていた子たちしかいないんだけどな。
「もし紹介してくれたら、相応の礼はするつもりなのだがぁ」
「ッ! そ、それはどういう!?」
元浜が口にした「礼」という単語に思わず反応してしまう俺を見て、二人はニヒルに笑む。
「あえて言うなら──」
「紳士のVIP席」
それだけ告げると、二人は踵を返してどこかへと行こうとする。
「ちょ、ちょっと待てッ!」
思わず慌てて呼び止めてしまったけど、どうすればいいんだ!? 紹介できる子なんて──ん? まてよ。あ。一人いた。
でも、いいのかな? あの子紹介して?
だが、二人の言うVIP席が気になるのも事実。
俺はケータイを取り出し、とある人物に電話をかける。
一通り話し終えると電話を切る。
「一人大丈夫な子がいたぞ」
「「マジで!?」」
「『今日にでも会いたい』てさ。向こうも友達連れてくるって」
「そ、それで、どんな子なんだ?」
「うっ。ま、まぁ、乙女だなぁ。間違いない」
「「乙女ッ! 素晴らしい!」」
舞い上がる二人に対して、俺は苦笑いを浮かべて汗をかいていた。
それを訝しんだのか、明日夏が訊いてきた。
「イッセー。一体誰を紹介したんだ?」
俺は歯切れ悪くもその子の名を告げた。
「・・・・・・・・・・・・ミルたん」
それを聞いた明日夏も表情を引き攣らせる。
ミルたんというのは、先日、アーシアのことを指名し、代わりに俺が赴いたときの依頼者の名だ。
筋骨隆々とした体に魔法少女の衣装で身を包んだ乙女な巨漢だ。
そう、乙女な巨漢。乙女なのだ。だから嘘は言っていない。
「これ、その子の番号と、メアド。まずはメールで連絡取ったほうが幸せになれるぞ」
「サンキュー!」
松田が速攻で俺のケータイを奪い、自分のケータイにすばやく番号とメアドを登録した。元浜も続いて自分のケータイに登録を行った。
「あぁ、ありがとうご
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