0101話『何にでも挑戦したいお年頃』
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
昨日から始まった海軍と某コンビニのコラボ企画ですでにグッズが色々と売れていて大はつかないけどそれなりに盛況らしい。
それは私の鎮守府がある地元のコンビニでも同様でありうちでも今回のコンビニの目玉である艦娘が大本営直轄から派遣されることになっている。
派遣される艦娘は少し不安が残るけどポーラだという。
それでうちのポーラもやりたいやりたいと今現在執務室で駄々をこねているんだけどどうしたものだろうか……。
「提督〜。ポーラもコンビニ体験をしたいですよ〜」
「そうは言ってもな。大本営からすでに別のポーラが着任しているから今回はお前の出番はないぞ、ポーラ」
「そんな〜。ひどすぎです〜」
それでポーラが泣きそうになっているのを見て良心が掻き立てられるが我慢だ。
ここでポーラを解放してしまったら迷惑がかかるかもしれないからだ。
ただでさえコンビニにポーラが行くものなら仕事中にコンビニのお酒を飲みだしてしまうかもしれないという危機感があり、主にうちのポーラは派遣はされないというのにザラがお腹を痛めているのが主に挙げられる。
「別の私、いいな〜。ポーラもコンビニで働いてご褒美にお酒を頂きたいです〜」
「……そう言う所があるからあまり今回は派遣に大本営も前向きじゃないんじゃないか?」
「え〜? そうですかね〜?」
「そうよ!」
「「ッ!?」」
っと、そこでいきなりどこに隠れていたのかザラが顔を出してきた。
どこに隠れていたんだ……?
「ポーラ? 何事も節度というものがあるのよ? あなたがコンビニで働くと思うと私、心配になっちゃうわ」
「ザラ姉様、大丈夫だよ〜。ポーラ、しっかりとやるから〜」
「だからな、ポーラ? お前は派遣されないからな」
「え〜?」
なんだこの堂々巡りは……。
ポーラは言われたことを忘れてしまう子だったのか? いや、ただ酔いが回っていて正常な判断が出来ていないだけなのだろうか……?
そう考えると、
「なんだろう……? 私も今物凄く心配になってきたんだけど……」
「提督もそう思いますか? はい、私のポーラじゃないですけどぜひ確認に行きたいものです!」
ふんすっ!とザラは握りこぶしを作っている。
そこまで心配なら見学に行くのも吝かではないけどそのうち情報が伝わってくるだろうしな。
そんな話を午前中にしている時であった。
それから午後になって今日の任務を確認している時だった。
執務室の扉が開かれて入ってきたのはまたしてもポーラだった。
だけどいつもの恰好ではなかった。
「じゃ〜ん。提督〜、鹿島さんから制服を借りてみました〜。どうですか? 似合いますか〜?」
そう、ポーラは某コンビニの制服を着ていたのだ。
鹿島とポーラは体型は似ているか
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ