暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第三十五話 アルトの秘密
[10/11]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
てるのが、なんか悔しくて、悲しくて。
私、アスカに八つ当たりしちゃったの!私の最悪な思い出を知ってるんだから、アスカの最悪の思い出を話してって言っちゃったの!
そんなの無視していいのに、アスカはちゃんと話てくれたんだよ!
その話が…私のなんかより全然…悲しくて…切なくて…私の話なんかより重くて…
自分が情けなくなっちゃって泣いたの!
アスカは全然悪くないんだよ!」
叫ぶようにアルトは説明した。
「え…」「それじゃ…」「悪いのって…」
ザワザワと周囲が騒がしくなる。
「きまってるでしょ、噂話をバラまいたヴァイス先輩…っていないし!」
いつの間にか、ヴァイスはその場から姿を眩ましていた。
「……見事な引き際だね、おい」
話の雲行きが怪しいと察したヴァイスは、周りに悟られる事無く撤退していたのだ。
(さすがは元武装隊、って所か)
ヤレヤレとアスカが肩をすくめる。
そのアスカに、整備スタッフ達の何やら気まずそうな視線が向けられてくる。
「まあ、そう言う事です。じゃあ、解散!」
さあ散った散ったとアスカは整備スタッフを追い払う。
誤解は解けたし、これ以上は言ってもしょうがないからだ。
すぐにバラけて、その場に残ったのはアスカとアルトの2人。
「あー、散らかっちゃいましたね」
アスカは、、ヴァイスとのケンカで散乱した工具を拾い始める。
「そんなのいいよ、後でやるから!それよりも早く医務室に行かなきゃ!」
アルトは顔を腫らしたアスカを気遣う。
「いいですよ。こんなのすぐに治りますから」
黙々と工具を拾うアスカ。
「ダメだよ!早くシャマル先生に診てもらわないと!」
アルトが促すが、アスカは渋い顔をする。
「正直に言うと、医務室に行きたくないんです」
言いづらそうに、アスカは仏頂面になる。
「え?なんで?」
訳が分からず、アルトが聞き返す。
「怪我して訓練サボッてるのに、ケンカで怪我したって言ったら怒られるじゃないですか……怖いんですよ」
渋々アスカが理由を言う。
「……」
一瞬、あきれ顔になったアルトだったが、すぐにアスカの手をとった。
「え?アルトさん?」
「私が行って事情を説明するよ。さぁ、行こう!」
強引にアスカを引っ張って医務室に向かうアルト。
「え?ちょ、ちょっと、アルトさん!?」
結局、アスカはアルトに引っ張られるまま医務室に放り込まれる事となった。
その後、治療を受けながらシャマルの説教を喰らうアスカと、事情説明をするアルトで医務室は大層騒がしかったようだ。
「その、本当にごめんね、アスカ」
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ