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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第三十五話 アルトの秘密
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見方が変わっただろう。怒らすと怖いにレベルアップしてしまった。
「始めたからには、ソコソコ付き合ってもらうぞ、陸曹!」
挑発するようにアスカが怒鳴る。
「上等!キッチリ躾てやるぜ!」
ばきっ!
顔面を殴りつけるヴァイス。
「っ!なめるな!」
ばきっ!
アスカも負けじと応戦する。
どちらもノーガードでの殴り合い。
しかもボディには目もくれず、お互いの顔面のみを狙ったタフマンバトルだ。
手数はヴァイスの方が多い。アスカは右手を使えないから、どうしても手数で劣る。
だが現役フォワードの威力は、陸曹よりも上回っていた。
何度目かの殴り合いでヴァイスが片膝をつく。
「おや?もうダウンですかい?陸曹は元武装隊出って聞いたけど、さすがにロートルにはキツかったですかねぇ?」
顔面を腫らしたアスカがヴァイスを見下ろす。が、
「笑わせんな!」
下から頭突きをかますヴァイス。
「ぐあっ?!」
まともに顔面に受け、鼻血を出すアスカ。
「ちょっと休んでたら調子に乗りやがって」
肩で呼吸をしているヴァイスが態勢を立て直す。
「へっ、ずいぶんと元気なロートルじゃねぇか。足下がフラついてなかったら決まってたぜ!」
アスカは鼻血を拭い、ニヤリと笑う。
こんな喧嘩をしたのは久しぶりだった。099部隊にいた頃は毎日のようにやっていたが、六課に来てからは、昨日のティアナの件を除いては、今回が初めてだった。
「何を笑ってやがる」
ヴァイスが拳を固めて、顔の前に構える。
「別に…コッチの方がオレらしいって思っただけさ」
アスカも左拳を握る。
そして、同時に殴りかかろうとした時…
「やめて!」
ガゴン!
二人の間に、人間大のスパナが叩き降ろされた!
思わず後ずさるアスカとヴァイス。もし直撃していたら、とお互いに冷や汗をかく。
「アスカも、ヴァイス先輩もやめてください!」
スパナを投入したのはアルトだった。
「アルトさん?」
アルトの登場に、アスカは一歩下がる。だが、ヴァイスは下がらない。
「なんで止める!アイツがお前を泣かしたんだろ!」
アルトに食ってかかるヴァイス。
「だから違うんですって!」
アルトが二人の間に入って喧嘩を止める。
「……みんなも知ってるんでしょ?私が7歳の時まで、男の子だと思い込んでいたって」
アルトがそれを言い始めると、周りはウッと息を呑んだ。
面白おかしく噂話をしている事がバレているとは思ってなかったのだろう。
「整備を手伝ってもらってた時にアスカとそんな話になって、私ビックリしちゃて。秘密の筈なのにアスカが知っ
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