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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第三十五話 アルトの秘密
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「いって〜!だから誤解…」

「まだ言うか!」

バキッ!

3回殴られて、オレは後ろに倒れた。

なんでこうなった?

オレはズキズキと痛む顔面を押さえる。

こんなにいいパンチを喰らったのは久しぶりだぜ…

なんて考えてたら、

「ヴァイスさん、やるわね!」「見直したわ!」「やだ…カッコイイ!」

……なんで陸曹に賛辞の声がかけられてるんだ?

そこにダメ押しで、

「フッ、後輩を、ましてや女の子を泣かすヤツは俺が許さねぇぜ!」

キラン!

と歯でも光らせそうなセリフを臆面もなく言ってやがる陸曹。

そんなわざとらしい言葉に、キャーッと黄色い声援を送る整備スタッフ。

プチン

あー、そうね、そうだった。何やってんだか、オレは…

「そうだよなぁ…こういうの久々だったから、対応間違えちまったよ」

そーだ、そーだった。まったく、099部隊出てからこういうの無かったからな。らしくねぇぜ。

ユックリと立ち上がったオレは、キメ顔の陸曹と対峙した。

「いやね、らしくねぇって言うかさ。そもそも最初の一発で目ぇ覚まさせるべきだったよなぁ」

オレはノンビリとした口調で言った。

「あ?何言って…」

「元はと言えば、お前が原因だろうが!」

なーんも考え無しに、オレは陸曹をブン殴った!





outside

バキィッ!!

アスカの右拳がヴァイスの顔をとらえる!

「ぐわっ!」「ぐっ!?」

苦悶の声が二つあがる。

一つは殴られたヴァイスの物。ヴァイスは大きく仰け反った。

もう一つはアスカの物だった。右手を押さえて前屈みになる。

「くそっ!まだ右は使えねぇか」

ヴァイスを殴った瞬間、脳天に突き抜けるような鋭い痛みが駆け抜けたのだ。

「この、逆ギレかよ!」

バキッ!

ヴァイスが殴りかかる。それを避けずに顔面で受け止めるアスカ。

(まさ)ギレだよ!」

バキッ!

アスカは左拳で殴り返す。

なるべくして、殴り合いは始まった。

反撃してきたアスカに、整備スタッフ女子の容赦ないブーイングが飛ぶ。

「ひどいわね!」「本当に開き直ったわよ!」「ヴァイスさんにやられちゃえ!」

と、さっきまでのアスカなら結構凹んだだろうが、今はブチキレた覚醒アスカだ。遠慮は無い。

ギラリと鋭い視線で整備スタッフを睨み回す。

その眼光に萎縮する整備スタッフ。

「事情を知らねぇ外野は黙ってろ!」

さらに一喝、怒鳴りつけると整備スタッフはシーンとしてしまった。

アスカは、どちらかと言えば温厚なイメージがそれまであった。

だが、これで完全に
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