ダンジョンに命の使い道を求めるのは間違っているだろうか?
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尋ねてきたのだ。
「ガネーシャ・ファミリアが主催の祭りさ。メインは闘技場で怪物の調教だけど、それに合わせて露天とかが出るんだよ」
「へぇ、楽しそうだね」
「あんたはどうするんだい?」
「掘り出し物が見つかるかもしれないし、適当にブラブラするかな。店の方は?」
「明日はかなり混むことになるだろうね」
「じゃあ、パスかな。ゆっくり大量に食べたいからね」
リューさんが追加で持ってきてくれたグラタンを食べる。
「あちっ、うまっ、あちっ」
「あんたは子供かい。冷ましてから食いなよ」
「熱いものは熱く、冷たいものは冷たくが料理の基本だよ。それはともかくミアさん、ちょっと相談があって」
「ツケは効かないよ」
「そっちは問題ないから。ミアさんを高レベルの冒険者と見込んでの相談なんだ」
「そういう相談は他にしな。こっちは一線を引いてるんだ」
「正直に言って高レベルの冒険者の伝手がなくてね、話半分にでも聞いてくれると嬉しいんだ。勝手に話すんだけど、ゴライアスを一人で倒してもトータルで50ほどしか上がらなかった」
後半部分を他の客に聞こえないように小さな声で伝える。
「何を言ってんだい?ゴライアスは推定4だろうが。一月ほど前に冒険者になったばかりの」
そこまで言った所でオレの目が嘘を付いていないのに気付いたんだろう。真剣に考えて答えを出してくれた。
「レベル4の700以上、それぐらいだったらトータルで50程度になるはず」
「ありがとうございます。今日はオレのおごりだ。常識の範囲内で好きに飲み食いしな」
本日の稼ぎを全部カウンターに乗せながら店中に宣言する。相談のお礼代わりだ。直接は受け取ってくれそうにないからな。
「まいどあり。さっきのだけど、私の予想なだけだから無茶はするんじゃないよ」
「分かってますよ。また来ますね」
怪物祭当日、適当にブラブラしていたのだが、街に怪物が現れたのを処理する。どうやらガネーシャ・ファミリアが捕まえていた怪物が逃げ出したようだ。その大半が中層の怪物のようだ。レヴィンソードを再生して怪物を切り捨てながら騒ぎが大きい方に屋根を伝って走る。
魔法の炸裂音が聞こえ、街中で魔法を使わなければならないような大物が出たと思われる方を見ると、魔法を撃ったと思われるエルフの少女が仕留めた怪物と同種の怪物の攻撃が直撃しそうになっていた。それと同時にオレは迷うこと無くSDPを発動させる。
世界が止まったように感じられるほどの超加速空間を駆ける。少しでも早く駆けるためにレヴィンソードを同化して身軽になり、時間の都合上からエルフの少女を抱き寄せて転がると同時にSDPが解ける。スライディングから倒
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