ダンジョンに命の使い道を求めるのは間違っているだろうか?
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い言葉だ。だがな、冒険は無謀や無理とはイコールであっても、無茶とはイコールではない。無茶をするからこそ、それが偉業となるんだ。それを覚えて置くと良い。さあ、今日の所は帰ろう」
「うん」
「ベル君、イツキ君、僕は今夜、いや数日出かけてくるよ」
「出かけるって、何処へですか?」
「男でも出来ましたか?」
「そんなわけあるか!!友神の所のパーティーに行ってくるだけさ」
「その格好で?」
ヘスティア様はいつもどおりの裸足にワンピースによくわからない紐といつもどおりの格好である。
「いや、その、コレ以外無いし」
その返しに物凄く情けなくなる。ゴライアスの魔石を売った分は手を付けてなかった。それをヘスティア様に渡す。
「それでちゃんとしたドレスを買ってください」
「いやいやイツキくん、こんな大金受け取れないって!?」
「ちゃんとした正装すら出来ずにパーティーに出席する神を持つ眷属の気持ちにもなってくださいよ。情けなくてダンジョンに篭りたくなりますから」
「そこまで言う!?」
「そこまで言います。というわけで、ちゃんとしたドレスを着ていって下さい。お金ぐらい、幾らでも稼いできますから。ベルが」
「ええええっ!?」
「出世払いでかまわないよ。すぐに稼げるようになるさ。英雄を目指すならね。それからベル、今日からは別々にダンジョンに潜ろう。この前、あんなことがあったばかりだけど強くなりたいなら、一人でも潜れるようにならないとな。心の何処かで、オレに頼ろうとしている。そんなんじゃあ、強くはなれない。絶望的な戦いじゃないんだ、一人でもやれるだろう。それとも、まだ一緒に居たほうが良いか?」
少し挑発的に言えば、簡単に乗せられた。
「やるよ。一人ででも」
「まあ、無理はするな。またエイナさんに説教されるぞ」
一人で潜るのはオレのためでもある。ゴライアスを倒した日のステイタス更新では過去最大の伸び率だった。だが、それでも合計で50しか伸びていない。筋力は上がったが、それでもSDP1回分にしかならない。その問題を解消するために更に深い階層を目指す必要がある。それこそ泊まり込みで潜る必要がある。金はかかるけど、18階層での補給も考えた方が良いだろう。まあ、そこら辺は担当のミィシャさんに相談してみよう。それでも実際に潜るのは数日後からだろう。ベルが無理をしないかどうかを確認しないとな。
「怪物祭?」
ベルと別々に潜るようになったために晩飯の時間もずれるようになり、一人で色々な店に寄ってみたのだが、最終的には豊饒の女主人亭に落ち着いた。オススメのグラタンを食べていると女将のミアさんが明日はどうするのかと
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