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転生とらぶる
ペルソナ3
1760話
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ー……分かった」

 こうして見る限り、ゆかりも何らかの事情を持っているのは間違いない、か。
 いや、そもそもあの奇妙な空間に巻き込まれている時点で、何らかの事情があるのは明らかなのだが。
 大抵こういう時に巻き込まれた原因というのは……自分に流れている血とか、そういうのが関係あったりするんだよな。
 勿論、何かの切っ掛けで唐突に力を手に入れた……という可能性も、ないではないのだが。
 そう考えれば、家に何かがあってもおかしくはない。

「そうだな、じゃあ俺がお前をゆかりと呼ぶから、お前は俺をアクセルと呼んでもいいぞ」
「ちょっと、呼び捨て? 年下なんだから、せめてさん付けくらいはしなさいよね」
「言っただろ? 俺はこう見えてゆかりと同い年くらいだって」
「……それを信じろっての?」
「その辺は好きにすればいいさ。お前がどう考えても、こっちには関係ないし」
「ふーん。……分かったわよ、好きにすれば」

 若干不満そうにしながらも、ゆかりは一応俺を信じる事に決めたらしい。
 こっちとしては、出来ればゆかりとは友好的な関係を築きたいところだ。
 向こうにとっても、俺という存在はあの空間を知っているだけに親しくしておきたいと考えてもおかしくはないだろう。
 特にあの空間には、俺が戦ったスライムもどきが他にもいる可能性は十分にある。
 そうである以上、ゆかりは戦力を必要としている筈だ。
 ……まぁ、実際にはあの空間に捕らわれたのが今回だけで、もう2度とあの空間に関わらないという可能性も……ない訳ではない。

「まぁ、そんな事があるとは思えないが」
「うん? どうしたの?」
「いや、何でもない。……それで、ゆかりの家は遠いのか?」
「え? 家? ……まぁ、家と言えば家だけど……正確には寮よ? 月光館学園の」
「月光館学園?」
「そ。私が通ってる高校。寮があるのよ。で、私はその寮から通ってる訳」
「……なるほど」

 まぁ、確かに自分の家に呼ぶよりは、寮の部屋に呼ぶ方が抵抗は少ないか。

「うん? 一応聞いておくけど、その寮って個室だよな? 相部屋だったりしたら、俺がお前の部屋にいるのを見られるぞ?」
「大丈夫よ、個室だから。……それに、アクセルは空を飛べるんでしょ? なら、別に寮に入る時は普通に玄関から入らなくても、窓から入ればいいじゃない。そもそも、最初から私はそのつもりだったんだけど」
「……マジか」
「当然でしょ。私が住んでるのは女子寮なのよ? そんな場所に男を連れて入れると思う?」
「その辺の否定は難しいな」

 そう言いながらも、俺ならその辺はどうとでもなる。
 気配遮断を使えば……あー……いや、女子寮って事は、玄関とかに防犯カメラの類が仕掛けられてても不思議じゃない。
 そして
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