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【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。
0100話『オペレーション・チャーハン』
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くれませんか?」
「そ、それはー……」

間宮の追及の言葉に思わず阿賀野は目を泳がせる。
だけど長波の方はもうあらかた諦めている為に、

「ごめんなさい、間宮さん。でもちょっと悔しかったんだ」
「悔しい、ですか……?」
「うん。今日から海軍が全国のコンビニとコラボするっていう話があるだろう? それであたしもどうにかして特別なチャーハンを作りたいと思ったんだ」
「ああ、例のあれですね。知っていますよ。そうですか……わかりました。それではお二人とも、朝の食事の時間が終わりましたらまた来てください。私と伊良湖ちゃんでお二人に指導しますね。ね、伊良湖ちゃん」
「はい。私達でお教えしますね」
「ほんとか!?」
「きらりーん☆ やったね!」

間宮の言葉に二人は思わず嬉しい声を上げていた。
だけどそこで終わるほど話は早くない。

「ですが……勝手に食堂を使おうとしたのは見過ごせませんので反省の意味も含めて掃除の手伝いをしてもらいますからね?」
「うげっ……」
「ガーン……」

ただでさえ大勢の艦娘が食事をする場所だ。
それだけ中は広いのだ。
それを掃除するとなるとかなりの労力になる。
まぁ、それを鎮守府周辺に住む地元の人達の手伝いもあるけどだいたいは間宮と伊良湖の二人で切り盛りしているから頭が上がらないのは明白だ。
二人はしぶしぶだけど頷くしなかったのであった。

「わかりましたぁ……」
「頑張りまーす……」
「はい。それではこれでお話は終わりです。朝の支度を始めますのでお二人は一度出て行ってちょうだいね」
「「はーい」」

それで食堂を出される二人。
二人は顔を見合わせながらも、

「まぁ当然の報いとして受け入れるしかないよなぁ阿賀野さん」
「そうだねぇ……」

二人はとぼとぼと食堂の始まる時間まで時間を潰していたのであった。
そして少し時間は過ぎて朝食後に二人は再び食堂へと顔を出していた。

「はい。それでは今からお二人にチャーハンおにぎりの調理法を教えますね」

間宮は笑顔でそう言った。
間宮の隣では伊良湖が拍手をしていた。

「「お、お願いします!」」
「はい。それと二人ともやる前からそう肩に力を入れないの。自然体でやりましょうね」
「それとゲストとして提督さんもお呼びしていまーす!」
「「えっ!?」」

伊良湖のセリフの後に提督が食堂へと入ってくる。

「はは。まぁこんな事だろうとは思ったけどまさか二人が食堂に忍び込んでいるとは思わなかったよ」

どうやらすでに事態は把握済みらしい。
それで長波は深いため息を吐きながらも、

「なんか、少し脱力した感じだな」
「阿賀野もちょっとそんな感じかも……」
「まぁまぁそう言わずに。提督がお二人の味を採
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