第86話 旧10031号vsトビ
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.あああ......ああ」
面から漏れ出す光が弱くなり白い木屑となった後に面は塵芥のように四散して消えていく。
そして、トビの面の下からは意識を失ったままの一方通行静かに倒れ込んだ。
「これで良いのか?」
上条が訊くと外道は陣形から出て来て髑髏の紋様を無くし呪いを解除した。
「はい......これで私達の実験は終わりました......やっとです」
幾つものミサカの死を乗り越えた存在のミサカ『外道』は眼を閉じて静かに昔の記憶をなぞる。
そこへコンテナの間から黒い子猫がおっかなびっくりに出て来て外道の足元に来るとゴロゴロと喉を鳴らして甘え出した。
「......」
「懐いているな」
「私はもう化け物になってしまいましたし......妹もお姉さまも助けられない役立たずです」
「お前は化け物じゃねーよ」
上条は外道の足元にいる子猫を拾い上げると外道に差し出した。
「少なくともコイツは化け物だと思ってねぇよ。化け物だったら擦り寄って来ねぇだろ?」
「?!」
早く外道に抱っこして欲しそうに鳴く子猫を優しく抱きしめると少しだけ涙を流した。
「ありがとうございます。私はもっと強くなります」
少女はゆっくりとカエルの面を取りながら静かに顔の斜め上に引っ掛けるとゆっくりと決意を改めた。
トビ撃破
残り
白ゼツ
黒ゼツ
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