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この凄まじいセカイに祝福を?(カズマがサッキュバスにヤられたり、触手の化け物や両性具有の天使にガチ堀されて出産する話)
83エルフの森
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 少し戻って、平和だった頃のエルフの森
 大型の天使である女神像が到着しても、終末のラッパを吹いて「お前たちエルフは終わりだ」と放送しても、人間は入れないエルフの森だったのか誰一人抵抗もせず、通報の早鐘すら鳴らず、死んだように静まり返ったままの森。
「え? もうヤっちゃった? 全員塩の柱?」
 コピーカズマでさえ天使を疑い、既に別の天使が到着していて、里全体で魔法で抵抗してしまい、もうキルゼムオールしちゃったんじゃ無いかと疑った。
「いえ、まだ手出ししていませんが?」
 ダークエルフ顔していて色白だったので、エルフに見えるセラフ8も嫌な予感がした。
 里に侵入すると、見張りと思われる子供がいて、近寄ってもピクリとも動かなかったが、その目線を追うと地面を移動している蟻の群れがいて、何かの虫の死骸を運んでいる様子を延々目で追っていた。
 目の前に天使とカズマが来ても、それでも微動だにしない。
「あ、あの〜、こっちの天使が族長だか偉い人に会いたいそうなんだけど? どこかな」
 子供は「天使…」とだけ言って動き、真っ白の死んだ表情と、魚が腐ったような目を一瞬だけ天使に向けて、指だけで古代樹方面の獣道を指差して、また蟻の観察に戻った。
(こえ〜〜〜)
 伽椰子さんの子を見たように怯えるカズマきゅん。他の子もほの暗い水の底にいそうな葉っぱや緑色の服と草の種にまみれたのとか、明らかに生者とは違う何かが蠢き、子供の運動量じゃない生物が少しづつ動いていた。
「これが古代樹?」
 ダークエルフの里にあったアバターに出たような立派なのじゃなく、他の草木との競争には負けたけど、寿命の長さだけで勝利して、周囲に生えていた木が腐って倒木になった後で日光を受けて、周囲を制圧した太短い大木が古代樹として生き残っていた。
 下には壊れた看板が掛かっていて「右、族長の家」「左、神殿」と書かれていた。
「何かボロい」
 天使の軍勢?は、一度追い払われた紅魔族攻略に全員が参加したので、またひとり増えていた黄色いアクア、コピーカズマと天使だけが参加していた。
 それでもエルフの里一つを絶滅させるには十分な力を持っていた。
「おじゃましま〜す」
 黄色いアクアがデカイ声で入室したが、魔法の明かりすら無い家の中も死んでいて、どうにか族長夫妻と思われる人物が動いた。
「はい、何の御用でしょう?」
(うわ〜〜〜)
 男性型のエルフに声を掛けられたが、生気がなく、弱々しく、生きるエネルギーを極力消費しないように動いていた。
「私は天使だ、今度お前たち亜人を全て滅ぼすことにした。これからはこちらの本当の人間であるカズマ様と、その女と子供だけを生かす世界とする。もしエルフが生き残りたいなら、カズマ様の妻として若い娘を差し出せ、その子と家族だけは生かしてやる」
 
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