提督はBARにいる外伝、ロッソ
元提督は船上にて。
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府でもあるらしい。ケッコンカッコカリ、これの廃止を検討するには間違いなく障害となるだろう。」
壬生森は現役時代からケッコンカッコカリには反対だった。
元から人道に反したモノだとしていた上に、半ば押し切られた形でしたケッコンカッコカリをした相手には先立たれている。
それ以降、提督時代から今までずっと付き従ってきた叢雲とすら、彼はケッコンをしていない。
端的に言えば、トラウマなのだ。
理論的にも反対していた上に、感情的にも反対している。
彼はだからこそ、ケッコンカッコカリ廃止を視野にいれている。
艦娘を人として扱っても兵器として扱っても、当たり障りのないように賢しくバカにしている。人として扱うならカッコカリなど冒涜的だし、兵器として扱うならば極めて悪趣味が過ぎる疑似恋愛。
この基本原理に、悪感情も伴っているのだ。
壬生森はケッコンカッコカリを艦娘の戦後を考える上での最大の障害とすら捉えている。
それが正解か否か、壬生森は見定めたいと思っている。
故に、ブルネイへと行く。
「ケッコンカッコカリと、結婚。どちらもしている上でここまでのジュウコン。何を考えているか、何も考えてないか、どっちなのかな。」
「知らないわよ。行って聞いてみたら?」
叢雲の言葉はそっけない。
昔から、叢雲はケッコンカッコカリの話題が出る度に不機嫌になる。
今も、叢雲の頬越しにガリ、と飴を噛んだ音が鳴る。
だからこそ、壬生森はそこで話をやめる。
もう、何十年とそうやってやってきたのだ。
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