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彼願白書
提督はBARにいる外伝、ロッソ
元提督は地下室にいる。
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がある。』ってね。」

ただですら、鎮守府交流で金城には迷惑をかけているのだ。
その上で更に「内務省からメシウマの噂を聞いた査察官まで行くからご飯ヨロシク!」と言ったらどうなるか……

「叢雲、ブルネイの金城には最近、面倒ばっかり言ってるのよ!私がそこから更に叢雲達までご飯を食べに行くなんて言ったら……」

「言わなきゃいいじゃない。あくまでも向かうのは、内務省の査察官。『軍閥化や非合法な活動の疑いがある鎮守府への査察』自体は公式に行われる訳だしね。まぁ、そんくらいでカンカンになるようなら……表向きのためにきっちりと制圧するわよ。問題ないでしょ?」

「叢雲、しかしだな……」

「美味しいんでしょ?その提督の料理。実際には真っ当によくやってるんでしょ?そのブルネイ鎮守府。私は美味しい料理が食べられる。海軍は政府に潔白を証明できる。政府も査察受け入れの時点で疑念は晴れる。みんなみーんな、丸く収まって、ドントウォーリー、ビーハッピー!……ってなるじゃない。どう?悪くないと思うけど?」

三笠はやられた、と頭を抱える。
そう、この二人は美味しいものがあると聞いたら止まらない悪癖があるのだ。

「さて、手土産はどうしようか?米国との大平洋輸送ライン復旧の第一弾で商用輸送船が持ち込んでくる輸入品の中に、確か酒樽があったよなぁ。」

「積んできているのは……あらやだ、L&Mインダストリアル傘下の輸送船じゃない。」

「手土産としてはこの上ないな。バーを自前でやるくらいには、酒が好きなんだろう?」

わざとらしいくらいトントン拍子に茶番劇が繰り広げられる。
まさか、まさかだが……いや、間違いない。
三笠は確信した。

「あなた達、まさか最初から!?」

「アナタ以外からも聞いてたのよ。『やたら旨いご飯作る提督がいる』ってね。幌筵の提督からも聞いていたわ。」

「元帥と三笠お気に入りのブルネイ第一鎮守府、金城提督の『Bar Admiral』。その存在はずっと気になっていた。艦隊運用でも、ご飯でも、ね。」
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