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生徒会”執行部”と”捜査部” ~舞い散る桜STKとの出会い~
14.遠い昔の思い出
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――それから毎日地獄の様な日々が続いた
***
「風月…? おいっ風月!」「ッ!!?」
ぼーとしていた、意識を遠いかなた昔に持っていかれていたような気がする。…よく覚えてないけど。
「大丈夫か青ざめた顔してたが……」
「だ、大丈夫れす。少しぼーとしてただけれす…から」
「貧血で倒れて起きたばかりだからまだ意識がはっきりしてないのかもな。
これ食べたらゆっくり寝てろ」
と言いながらおかゆをすくった蓮華を春の口元へ差し出す、それをぱくり…美味しい。
「もぐもぐ…このおかゆは…」
「オレは作ったんだ」
まさかの古賀先輩の手料理!?
「すごくおいしいれす」
「ありがと。美味そうに食ってくれるだけで嬉しいよ」
ニカッと笑う古賀先輩…あぁやっぱりこの笑顔が一番好きだなぁ…と改めて思う春。
おかゆを全部食べ終わっても、古賀先輩は春が眠りにつくまで傍に居て手を握っていてくれた。
そういえば昔もこんなことがあったな…と昔の楽しい思い出に浸りながら、春は深い眠りへと落ちていった。
***
「だめだろ、たいちょーかんりはだいじなんだぞ」
風邪をひいて学校を休んだその日、ジュン
兄
(
にぃ
)
が私のお見舞いをしにお家まで来てくれたの。
「ごめんなさい」
「…おきててだいじょうぶなのか?」
「うん。おねつはもうほとんどひい…「ばか、ほとんどってことはまだあるんだろ!」うう…」
ジュン兄はこわいからきらいだけどちゅき。おでこをくっつけておねつをはかる。
「やっぱり…まだあるじゃないか」
「うー」「ちょっとまってろ」
ばたんっ。ジュン兄がお部屋から出て行った、すぅと一人になってなんだか泣きたく寂しくなってきた…。
「ジュン兄…「おまたせ!」
泣き出そうになったそのとき、ジュン兄が帰って来てくれた! お手てにはお茶とスプーンを持って。
「なに…それ?」
「おかゆ。オレが作ったんだぜ」
「わぁジュン兄の手作り?」
ジュン兄はわたしの一つ上のお兄さん。なんでも出来るカッコイイお兄さん。
「ふぅーふぅー。ほらあーん」「あーむ」
もぐもぐ…と食べてみるとすっごくおいちい。もっと食べたいと口を開ける。
「そんないそいでたべなくても、おかゆはにげないぞ」
「あーむ」
もぐもぐ…うんおいちい。あ…眠くなってきた…かも。
「ふぁ…」
「ねる?」
「…うん」
横になるとジュン兄がお布団をかけてくれる。
「ジュン兄…手…「はいはい」
ジュン兄に手を握ってもらうとすごく安心する。怖いお化けや悪夢をジュン兄が全部やっつけてくれそうで。
「おやすみ
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