戦闘校舎のフェニックス
棟夜VSフェニックス眷属
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ー家のリアスと見るのは当たり前だ。だがな、リアスにとっちゃそれはアイツ個人を殺してるんだよ。個人のリアスじゃなく、グレモリーのリアスとして見られるのがな・・・アイツさ。夢があるんだよ。グレモリーを抜きにしたリアス自身を愛してほしいんだとよ。小さな夢とリアスは言ってが、夢に大きい小さいはないんだ。大切なのはそれを持ち続けることさ・・・まぁ、夢なんざ持ち合わせていないようなテメェには分らんだろうけどさ』
部長にも夢ってあったんだな。何時も毅然として凛々しくいるからそういうのは見っていないのかと思ってたけど、普通の女の子と同じ風に夢をもってるんだな。
『黙れ黙れ黙れ! くだらん事を喋りやがって!! ならば貴様はリアスを愛せるとでも言うのか!?』
『さぁな。俺は人間だからな。たとえ一緒にいたとして百年足らず、もしくは病気か事故、これで死ぬかもしれない脆弱な生き物だ』
・・・そうか。何時も一緒にいるから何も感じなかったけど、松本と元浜。父さんや母さに棟夜は人間だから、俺たちより先に亡くなっちまうのか。俺たち悪魔は千年くらい生きるらしいけど、棟夜たちはそうはいかねぇんだ。
いつか来る別れか・・・そう思うと、少し寂しいな。
『ただ・・・それでも俺は、アイツを助け、守ることは出来るぜ? 俺が自分の意思で決めたことだ。たとえ相手が魔王だろうが神だろうが、俺は命を懸けてアイツを守ってやるさ』
不敵な笑みを浮かべながら言う棟夜に目元を引きつらせたライザーは、巨大な炎の塊を作り出し投げつけた!!
『そうか・・・ならば今ここで死ねーーーーーッ!!』
−ボゴォォォォォォォォォンッ!!−
「「「「「「「トーヤーッ(さん)『君』!!」」」」」」」
爆発が画面一杯に映り何も見えなくなった俺たちは声を上げた!!
少しすると、地面が熱で赤くなった地面が映し出された。その中に棟夜の姿が見当たらなかった。
部長やアーシアは両手で口元を覆い涙目だ。朱乃さんも限界まで目を見開いている。子猫ちゃんは黒歌に抱き着いて震えている。
俺と木場はライザーの炎の威力に唖然した。
まさか、負けたのか?
そう思った直後だ。
−ゴォォォォォォォォォォォッ!!−
突然風が吹き荒れて、一つの竜巻を作り出した。竜巻と言っても炎の竜巻だ。そしてその中に人の影が映りこんだ。
影が腕を振り払うと、竜巻が消えて、そこには無傷の棟夜がいた!・・・いたんだけど。
「アイツの服、変わってないか?」
さっきまで紅い外套を着ていたはずなのに、白髪に黄金の鎧を身に纏った姿に黒い瞳から赤と青のオッドアイに変わっている。そして肌も少し黒くなってる。
『ライザー。ここからは少し本気で行かせてもらおう』
そして棟夜とライザーの最後の戦いが始まった。
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