ペルソナ3
1759話
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ら受けてしまうような、光景だった。
「え? ちょっ、一体何!?」
突然の光景に、女が戸惑ったように口を開く。
まぁ、つい先程までスライムもどきと戦いを行っていたのが、気がつけば日常に戻ってきてるんだ。
その突然の変化に認識が追いつかなくても当然だろう。だが……
「何だ、あの女。何を騒いでるんだ?」
「待て、待て。ちょっと可愛いし、俺が声を掛けてくるよ。こう見えてポートアイランド駅の路地裏でそれなりに顔なんだぜ」
「え? マジかよ。ジュンちゃん、いつの間にそんな場所に出入りしてたのさ」
「ふふん。ま、見てなよ」
そんな風に言ってる声が聞こえてくる。
そして、騒いでいる女というのは、俺の視線の先にいる女で間違いないだろう。
このままだと、厄介な……それこそ非常に厄介な状況になりかねない。
普段なら、別にこの程度の相手と揉めるくらいは何でもないんだが、今はこの世界の事を何も分かっておらず、ましてやあの奇妙な時間が終わったばかりなのだから。
「なあ、姉ちゃん。そんなに騒いでどうしたんだ? よかったら、落ち着くまで俺と一緒に休まないか? ほら、ここから白河通りも近いし」
白河通り? と一瞬疑問に思ったが、話の流れから考えれば大体の想像は出来る。
恐らく、繁華街の類いだろう。
「っ!? 馬鹿にしないでよね!」
だが、その白河通りという言葉を聞いた瞬間、女は話し掛けてきた男に向かって思い切りビンタを放つ。
いや、それは寧ろビンタではなく掌底と呼ぶに相応しい威力を持っていた。
「ぐおっ!」
男の方も、まさかいきなり殴られるとは思っていなかったらしく、その一撃をまともに食らって吹き飛んでいく。
「ジュンちゃーん!」
女に話し掛けたのとは別の男がそう叫ぶが、側にいた別の男は仲間を殴られた事で頭に血が上ったのか、女に向かって憤然と歩き出す。
「はぁ」
まさかこのまま女を放っておく訳にもいかないだろう。
見た感じ、男達の方は若干態度に問題があっても、そこまで酷いって訳じゃない。
少なくても、レディ・アンやアハトと比べれば、大分マシだ。
……そう言えば、レディ・アンはともかく、アハトってどうなったんだろうな。
何だかんだで、死んだって話は聞いてないし。
だとすれば、あの戦場から逃げ延びたのか? メギロートやバッタ、シャドウがいたあの戦場で。
まぁ、アハトの逃げ足を考えれば、そんなに不思議じゃないのかもしれないが。
だが、D-120コロニーの一件でアハトはセプテムに目の敵にされている。
俺がいなくなったとしても、連合軍や……ましてや、シャドウミラーも恐らくそちらに手を貸す筈だ。
だとすれば、アハトにとってもそれは出来るだ
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