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艦隊これくしょん〜男艦娘 木曾〜
第二十六話
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でいって…………。
 
ドォン!
 
中心に完璧に当たった。ここまで完璧に当たったのは、はじめての戦闘の時の相手の魚雷にぶち当てた時以来だった。
 
「ッシャラァ!見たか悠人オラァ!」
 
と、俺は後ろを振り返った。
 
 

「おう、見てたぜ。やっとこさスタートラインだな。」
 
 

そこには、悠人と、もう一隻のボードに乗っている木曾がいた。
 
「な!?お前、自室謹慎中じゃねぇのかよ!?」
 
俺は驚いて木曾に近づいていった。
 
木曾はなにも悪ぶれる様子はなく、いつものクールな表情だった。あいかわらず一晩寝たら切り替えてくる奴だ。
 
「だってほら、約束したからな。お前に摩耶さんに勝てる位の雷撃技術を教えるってな。部屋で大人しくしてられるかっての。」
 
やはり思った通り、木曾は約束事は本気で守ろうとしてくれる。他の奴らからの信頼が暑いわけだ。
 
流石にここまでのバカとは思わなかったが。
 
「いやー、やっと当たったな!後はその精度を上げるだけだな!」
 
悠人は満面の笑みでこちらに話し掛けてきた。裏表のない性格ってのはある意味楽なんだろうなと、こいつを見てたらよく思う。
 
でも、確かに悠人の言う通り、後はこれの精度を高めていれば良いだけだ。ホント、やっとこさスタートラインだ。
 


「いや、まだまだやることだらけだぜ?」
 

 
俺は自分の耳を疑った。木曾の顔を見ると、ものすごい悪そうな笑顔を浮かべていた。悪巧みが成功したような顔だった。
 
「どうせ摩耶さんのことだからな。点数テストでの勝負じゃなくて実戦形式での勝負だろうな。」
 
このとき、俺は自分の顔からどんどん血が引いていくのが感じた。ヤバイ、物凄く嫌な予感がする。
 
「と、言うわけでこれからは精度アップ&速打ち&雷撃回避の練習だ!あと六日あるからな!大井レベルにはしてやるぜ!」
 

 
 
 
 
「ざけんじゃねぇえええええええええええええええええええええええ!」
 
 
 
 
 
 
このあとの数日間、俺は生き地獄を見るはめになるのだが…………ご想像にお任せしておこう。
 
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