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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第631話】
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説得したら戻ってくるかもだし」

「そうですよぉ! それに、テロなんて似合わないですよ、絶対に!」


 そんなソフィーの天真爛漫な所に美冬は救われた気がした。

 その後各グループ毎に必要な物を買い出しに出る、因にだが一夏もレゾナンスに来ていた。

 単独行動しているヒルト、ウィンドウショッピングしていた。

 行き交うカップルや家族連れを見たヒルト――京都同様ここでも当たり前の日常、当たり前のやり取り、当たり前の一日が繰り返されていた。

 だけど――あの日京都に来ていた人達皆その『当たり前の日常』が無くなった、失った人も居る。

 誰のせいだとか言い出せばキリがない、無論ヒルトは誰が見ても暴走事件を解決させた人間で誰も責めない、寧ろ英雄と呼ばれてメディアに取り上げられてもおかしくないぐらいだ。

 だがメディアは事件解決に貢献した学園の事や自衛隊の事は報道しない。

 見えない圧力によって抑制された報道もそうだが、IS委員会会長レイアート・シェフィールドが下した判断でもあった。

 未だに燻るヒルトへの偏向報道、解決した中心人物がヒルトだとわかったら京都市街の被害の責任がヒルトに向かう可能性もある。

 そうなれば幾ら委員会が認めてもまた世論は傾く、人々の意思はそうなのだ――特に日本は人の顔色を伺い、あの人がこうしたから私もこうするといった具合に。

 焦燥感に襲われるヒルト、視線を落としてレゾナンスを歩いていく。

 そして――ふと視界に映った流れるブロンドヘアー、相手も気付き、ヒルトも気付く。


「あら、ごきげんよう。 有坂ヒルトくん」

「お前……スコール・ミューゼル……!」


 亡国機業『モノクローム・アバター』のスコールとヒルトが出会う、一瞬にして周囲にピリピリと空気が張り詰めた。


「ここで何をしている……!?」


 可能な限り声を落ち着かせ、そう告げるヒルトだが声色に宿る怒気は隠せなかった。


「あら、随分警戒されているようね?」

「当たり前だ……! テロリストがこんな所に居るんだ……!」


 険しい表情のヒルト、行き交う人々は一触即発の雰囲気を出していた二人に視線を向けるが大して気にせず歩いていく。


「あら……テロリストである私が買い物に来るのはおかしいかしら?」

「ああ、おかしいな。 ただの偶然でここに居る訳じゃないだろうし……何よりテロリストだ、信用出来ない」

「あら、信用されてないなんて残念ね」


 蠱惑的な笑みを浮かべて腕組みし、豊満な乳房をわざと持ち上げて見せたスコール。

 だがヒルトはそれに気をとられる程心を許してはいない、それよりも更に警戒心が高まる。

 IS展開も視野に
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