暁 〜小説投稿サイト〜
グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第92話:モブらはみんな生きている 五
[4/5]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
を手配してくれるのか?」
俺はコイツにも借りを作りたくないから頼む気はないが、何を企んでいるのかは気になる。
「え? 何で私がアンタの為に、そんな面倒な事を引き受けなきゃならないの?」
「だよな……唯の興味本位だよな!」
そんな事だろうとは思った。
「がはははは、残念だったなジョン。コンサートを観たかったら自分で何とかするんだな」
「俺は別に構わないが、その台詞はそのまま
ライオネル
(
お前
)
に返す。今後は俺を頼りにするなよ!」
「ちょっとジョン! 私は関係ないからね。ライオネルだけが言ってることなんだから、私が頼んだ時は手配してよね」
「無茶言うなジョス。ハロルドだって『今回だけ』と言ってたんだ。もうムリだよ」
「何よもう……頼りないわねぇ!」
無茶言うなっての。
「しかし何でマリー&ピエッサは、城内のカフェでしかコンサートを行わないんだ?」
「あらライオネル。貴方ファンのクセに知らないの?」
如何やらサマンサは何か知ってる様子だ。
「お前は何か知ってるのかよ!?」
「如何やらあの
娘
(
こ
)
達、まだデビューしたてで資金が無いみたいなのよね。歌を披露したくても、会場を確保する為の資金が無く、顔見知りの城内カフェのマスターが無料で貸し出してるから、あそこでばっかり開催してるみたいよ」
「城内カフェのマスターと顔見知りなのか?」
「そうなのよジョン。あのマリーって
娘
(
こ
)
は、両親が遠くに住んでるらしくて、城でメイドしてる知り合いに託されてるらしいの。その関係で彼女も城住まいで、城内カフェのマスターと顔見知りみたいよ」
「はぁ〜……苦労してるんだな」
「その様だけど、あまり苦労してる感は見せない娘よ」
俺の素直な感想に、あっけらかんと答えるサマンサ……本当か?
「城住まいって事で、結構お偉方とも会うんだけど……あの
娘
(
こ
)
って物怖じしない
娘
(
こ
)
で、ウルフ宰相閣下とかにタメ口で『金持ってるんだから、私等に資金援助しなさいよ!』って言ってるのを、よく見かけるわ」
「宰相閣下にか!?
凄
(
すげ
)
ー娘だな」
「うん。多分そんな感じで城内にあるピアノを使用して、好き勝手に練習してるみたいだし」
「え!? 城内のピアノって言えば、ビアンカ様が陛下のピアノ演奏を聴きたくて、珍しく我が儘言って購入した代物だろ? 当時は俺も兵士をしてたから、あの大きなグランドピアノを城内に設置する苦労を体験したんだ」
「……ライオネルの言ってることが事実だとすると、練習は王家のプライベートエリアで行ってるって事か!?」
「そのようよジョン。あの娘の図々しさは神憑ってるわよね!」
神憑ってるどころじゃ無いだろうに……
ヤバいぞ……流石の俺も興味が出てきた。
如何するか……ゾーイに頭
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ