ペルソナ3
1758話
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それこそ傭兵だなんだと誤魔化す事も出来るだろう。
だが、この世界では違う。
少なくても昼間に色々と情報を集めた結果では、ロボットの類は表向きには一切存在していなかった。
であれば、いつものように傭兵と言い張るのはちょっと難しい。
いや、この世界でも普通に戦争とかはあるんだから、普通の意味での傭兵はいるんだろうが……残念ながらと言うべきか、この女には俺の魔法とかを既に見せてしまっている。
そうである以上、まさか傭兵だと言っても信じては貰えないだろう。
寧ろ、魔法世界とかの傭兵だと言った方が説得力はあるか?
けど、その辺りの事情とかを詳しく突かれれば、色々と問題があるのも事実だ。
一時的に誤魔化すのはそれ程難しくないだろうが、この女は現状で唯一の協力者だ。……協力してくれるかどうかは分からないけど。
ともあれ、そんな状況で嘘をつき……このスライムもどきに関わっていった結果、それが嘘だと知られたら、色々と不味いのは確実だろう。
そうである以上、素直に話すしかないのか?
「難しいところって、それどういう意味? まさか、何か隠してる訳じゃないわよね?」
「それは当然だろ。誰にだって隠したいことの1つや2つあって当然だ」
「それは……」
女にも、何か心当たりがあったのだろう。
そのまま口籠もるように黙り込む。
まぁ、どっちかと言えば俺の方が圧倒的に隠し事は多いんだが。
そもそも、俺に関して何か言っても、普通ならお伽噺か何かにしか思われないだろう。
「そんな訳だが……そうだな、これだけは言っておくか」
「ん?」
「俺はいわゆる、この世界とは別の世界の人間だ」
この先色々と誤魔化すのが面倒になった俺は、そうぶっちゃけるのだった。
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