ペルソナ3
1758話
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か手掛かりを得る必要がある。
W世界の時のように、原作知識があるのとないのとでは大違いだな。
もし原作知識があれば、こっちでも色々と動き回る事が出来るんだが……いや、今更考えても仕方がない。
「ともあれ、その辺りの話は今回の件が終わってからだ。じゃあ、ここで待ってろよ」
近くにあった建物の屋根に女を置き、そのまま再び空中に浮く。
何故か今の女が目を大きく見開いて俺の方を見ているような気がするが、その辺りの話は、あのスライムもどきをどうにかしてからだな。
……もしこのまま俺があの女を置いていなくなれば、あのスライムはどうするんだろうな?
俺を追う? いや、この場合はやっぱりあの女を狙うだろう。
それが具体的にどのような攻撃になるのかというのは、俺にもちょっと分からないが、スライムの類であれば壁を這いずり上がっていく感じで上っていっても不思議ではない。
そう思うのは、きっと俺だけではない筈だ。
勿論、そんな事をするつもりはないんだが。
……スライムもどきの挙動を観察し、向こうについての知識を得る為と考えれば、とてもいいような選択のような気はするが……それを行うと、確実にあの女からの信用を失う。
少し話した感じでは、あの女は相当に気が強い。
若干無理をしているようにも感じられたが、まぁ、何も知らない一般人がこんな状況に巻き込まれれば、普通なら無理をしているように感じられるのも当然だろう。
寧ろ、今の状況で泣き喚いていないというのは評価出来る。……俺が来るまでは散々悲鳴が上がっていたようだったが。
となると、俺が来たからか?
もしくは、助けがくると理解したから……そういう可能性も、ない訳ではないか。
そんな風に考えながら、俺はスライムもどきの前に降り立つ。
向こうは俺を見た瞬間、即座に手を出してきた。そう、文字通りに体から生えた手の何本かが俺に向かって伸びてきたのだ。
「ちっ、予想してたけど早速かよ」
少しくらいは様子見をするのかと、そんな風に思っていたんだが……どうやら向こうは、そんな事は関係ないらしい。
本来なら、俺は混沌精霊なので物理攻撃は通じない。
だが今回の場合、向こうもスライムもどき……いわゆる、ファンタジーの世界の住人だ。
そうである以上、この一撃に魔力的な属性を持っていても不思議ではなかった。
俺の魔法防御をそう簡単に抜ける事が出来るとは思わないが、それでもやはり念には念をと考えた行動をした方がいい。
魔法を使うか、それとも直接攻撃か。
一瞬迷ったものの、俺はすぐに判断して空間倉庫から目的の物を取り出す。
「はっ!」
気合いの声とともに振るわれたのは、深紅の槍。
……そう。俺がFate世界で行われた聖杯戦争においてラン
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