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やはり俺がネイバーと戦うのは間違っているのだろうか
5.材木座義輝はあまり出番がない。このタイトル詐欺!
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い足りないけど。まぁ、いいわ。じゃあ、次は由比ヶ浜さんかしら」
「え!?あ、あたし」
「‥‥‥」
材木座がすがるような視線を由比ヶ浜に送る。女神は微笑むのか否か。
「え、えーっと。む、難しい言葉たくさん知ってるね」
「ひでぶっ!」
とどめ刺しやがった。
作家志望にとってその言葉はほとんど禁句である。
だって褒めるところがそれしかないってことだからね。
「じゃ、じゃあ、おきたんどうぞ」
「そ、総司殿‥‥」オドオド
総司はすでに慈愛に満ちた瞳と雰囲気を醸し出していた。
「材木座さん。『十人十色』人の感性は、人それぞれですから」
「そ、総司殿!」
「────まあ、でも沖田さん的にはあんまりでしたけどね!でも大丈夫です!世界中のどこかに一人くらいは面白いと言ってくれる人が現れます!きっと!」
「グボァ!!」
「八幡さん、最後しっかり頼みますよ!」
すれ違い様にハイタッチをする。
「ぐ、ぐぬぅ。は、八幡。お前なら理解できるな?我の描いた世界、ライトノベルの地平がお前にならわかるな?愚物どもでは誰一人理解することができぬ深遠なる物語が」
ああ、わかってるさ。
俺は材木座を安心させるように頷いてみせる。そして俺は一度深呼吸をしてから優しく言ってやった。
「で、あれって何のパクリ?」
「ぶふっ!?ぶ、ぶひ‥‥ぶひひ」
材木座はごろごろと床をのたうち回り、壁に激突すると動きを止めて、そのままの姿勢でピクリともしない。
もう死んじゃおっかなーみたいな雰囲気がしばしば出ている。
「材木座さんが死んだ!」
この人でなし!などと言うと思ったか!
(言ってるじゃないですか)
あ、ほんとだ。
「あなた容赦ないわね。私よりよほど酷薄じゃない」
雪ノ下がものすごい勢いで引いていた。
「ちょっと」
なんだよ由比ヶ浜、フォローしろってか?
このまま放置してもいいのだが、まぁ一応フォローしとくか。めんどくさい。
「まぁ、大事なのはイラストだから。中身なんてあんまり気にすんなよ」
「‥‥また、読んでくれるか」
生き返った材木座が言った。
思わず耳を疑った。何を言っているのかよく理解できず黙ってると、再び同じことを聞いてきた。今度はさっきよりもはっきりと力強い声で。
「また読んでくれるか?」
材木座。お前って実は、
「ドMなの?」
由比ヶ浜が代弁してくれた。
「あんだけ言われてまだやるのかよ」
「無論だ。確かに酷評されはした。だが、それでも嬉しかったのだ」
「自分が好きで書いたものを誰かに読んでもらえて、感想を言ってもらえるというのはいいものだな」
こいつは、そうか。もう、厨二病はふざけなしに卒業してたんだな。その代わりに、
「わかった、偶になら読んでや
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