第27話
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から安心していいわよ♪」
「なっ!?支払期限は無期限で、しかも無利子なんですか!?」
「それってつまり借金を踏み倒してもいいって事じゃん!」
「ハハ………あからさまに”何かある”と思わせるような魅力的な条件だね………」
「同感。まさに”タダより高いものはない”条件だろうね。」
「………レン皇女殿下、その条件の代わりにエレボニアは見返りにどのような事をする必要があるのでしょうか?」
レンが口にした驚愕の条件にマキアスとミリアムは驚き、疲れた表情で呟いたオリヴァルト皇子の言葉にフィーは同意し、アルゼイド子爵は静かな表情でレンに問いかけた。
「うふふ、察しがいいわね。とは言っても大した条件じゃないし、エレボニアにとってもありがたい条件よ?」
「”エレボニアにとってもありがたい”って、一体どんな条件なのよ。」
レンの答えが気になったセリーヌは目を細めて答えを促した。
「メンフィル帝国による正規軍への補給の件については『アルフィン皇女が和解交渉の際にシルヴァン皇帝と交渉して、支払期限を無期限かつ無利子にしてもらった事』にして、新聞等を利用してエレボニア―――いえ、世界各国に知らしめるだけでいいわ。」
「へ………補給の件をアルフィン皇女殿下がシルヴァン皇帝陛下と交渉した事にする……ですか?」
「どうしてそんな内容を世界各国に………」
レンの答えを聞いたマキアスは困惑の表情で呟き、トワは戸惑いの表情でレンを見つめた。
「うふふ、和解したとはいえ、戦争していた相手の皇帝と交渉して補給の条件をとってもいい条件へとした事で両帝国の戦争の件によって発生したアルフィン皇女の汚名を少しでも返上できるから、エレボニアとしてもありがたい条件でしょう?」
「……それは…………」
「確かにその内容がエレボニア全土―――いや、世界各国に知れ渡ったら皇女殿下の汚名も返上できると思うが………」
「何でメンフィルがわざわざ、メンフィルにとっての”戦犯”である皇女殿下の為にそこまでしてあげるのよ?」
レンの説明を聞いたオリヴァルト皇子とトヴァルはそれぞれ複雑そうな表情をし、サラは真剣な表情でレンに訊ねた。
「アルフィン皇女は和解条約で将来リィンお兄さん―――クロイツェン統括領主の妻の一人になる事が決まっているでしょう?エレボニアの民達もそうだけど、和解条約で得る事になる”新たなメンフィル帝国の民となる元エレボニア帝国の領土の民達”は両帝国の戦争の件でアルフィン皇女を恨んだりする可能性は十分にありえるでしょう?で、その結果リィンお兄さんに嫁いだアルフィン皇女に”報復”する為にメンフィル帝国の領土内でテロ活動や暴動とか起こされたら、メンフィル(こっち)が迷惑なのよ。」
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