第27話
[15/16]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
レン皇女殿下とリィン特務准将殿の寛大なお心遣いに心から感謝致します。」
レンとリィンの答えを聞いたトワは明るい表情で、アルゼイド子爵は静かな表情で感謝の言葉を述べた。
「それで?後二つは何なのかしら?」
「二つ目は軟禁していたユーシス君を解放して、彼らの今後についての相談に加わらせて欲しい。彼もZ組の一員だから、当然相談に加わる権利があるのだからね。」
「さっきも言ったようにユーシスお兄さんは元々解放するつもりだったから、その件も構わないわ。3つ目の頼み事は何かしら?」
「3つ目は………――――私達にアルフィンと会わせて欲しい。」
「アルフィン皇女を?アルフィン皇女をオリビエお兄さんに会わせる理由は何かしら?」
3つ目の頼み事がアルフィン皇女を会わせる事を頼んできたオリヴァルト皇子にレンは眉を顰めてオリヴァルト皇子に理由を訊ねた。
「理由は二つ。一つはアルフィンがメンフィル帝国に捕縛されて以降のメンフィル帝国のアルフィンに対しての扱いがリベールに保護してもらった件も含めて真実かどうかを、アルフィン自身に確認する為だ。」
「………なるほどね。もう一つの理由は何かしら。」
「もう一つの理由は……………逆に訊ねるが兄が今まで幽閉の身であった妹と会いたいと思う事のどこがおかしいんだい?」
レンに続きを促されたオリヴァルト皇子は静かな笑みを浮かべてレンに問いかけた。
「………………うふふ、レンとした事が当たり前の事を忘れていたわね。―――いいわ、すぐにユーシスお兄さんとアルフィン皇女をこの場に来させるように手配してあげる―――と言っても、二人とも既にこの”パンダグリュエル”にいるから内線で二人を呼べばいいだけの事だけどね♪」
オリヴァルト皇子の問いかけに対して目を丸くしたレンだったがすぐに小悪魔な笑みを浮かべて答えた。
「ええっ!?ユ、ユーシスと皇女殿下がこの”パンダグリュエル”にいるんですか!?」
「ええ。二人ともここに来るまでにあった貴賓区画の客室の一室で待機しているわよ。」
「なっ!?という事は我々の通り道にあった客室のどれかに皇女殿下とユーシスが待機していたのですか!?」
「フフッ、ここまで私たちを案内して頂いたレーヴェ様も当然ご存知だったのでしょうね。」
「大方二人が客室にいる事をあたし達が知ればあたし達が二人の奪還を企むかもしれないと思って、教えなかったのでしょうね……」
「フッ………お前達の好きに捉えるといい。」
驚いているエリオットの疑問に答えたレンの答えを聞いたラウラは信じられない表情で声を上げ、苦笑しているシャロンと共にサラは厳しい表情でレーヴェを睨み、二人の視線に対してレーヴェは静かな笑みを浮かべ答えを誤魔化
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ