第26話
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〜パンダグリュエル・パーティーホール〜
「―――了解しました。わたしはアルティナ。アルティナ・オライオン特尉。コードネームは”黒兎”。そしてこの子は―――”クラウ=ソラス”。」
「―――――」
レンに促されたアルティナは自己紹介をした後自分の背後に漆黒の人形―――クラウ=ソラスを現させた。
「へ………オ、”オライオン”……?」
「し、しかもあの人形って……!」
「ミリアム君の”アガートラム”とかなり似ているな……」
「”黒兎”―――それに”オライオン”……!何故貴女がメンフィルに……!?」
アルティナの自己紹介を聞いたエリオットは呆けた声を出した後ミリアムに視線を向け、ある事に気づいたアリサは驚き、ジョルジュは不安そうな表情で呟き、クレア大尉は信じられない表情でアルティナを見つめた。
「あはは、君と繋がっているその子はクーちゃんって名前なんだ!だったらこっちも負けてられないよ〜!――――ガーちゃん!」
「――――――」
「ちょっ!?ここは重要な会議の場なのに、意味不明な対抗心でアガートラムを出すんじゃない!」
ミリアムは無邪気な笑顔を浮かべてアガートラムを呼び出し、その様子にその場にいる多くの者達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中マキアスが疲れた表情で指摘し
「――――?」
「……”クラウ=ソラス”を混乱させないでください。」
ミリアムのある言葉を聞いて困惑しているクラウ=ソラスの様子を見たアルティナはジト目でミリアムを見つめて指摘した。
「!?ちょっと待て!何でその少女―――アルティナが”特務部隊”の一員なんだ!?」
「トヴァルさんは彼女の事を知っているのか?」
一方アルティナを見て血相を変えて声を上げたトヴァルの様子が気になったガイウスはトヴァルに訊ねた。
「知っているもなにも、アルティナがユミルが襲撃された時のどさくさに紛れてアルフィン皇女殿下を拉致してカイエン公の下へと連れて行った張本人で、その後にリィン達がユミルに戻って来た時にルシア夫人も拉致しようとしたが、”英雄王”達によって捕えられてメンフィルに連行されたんだぞ!?」
「何ですってっ!?」
「そなたが皇女殿下を………」
「しかもリウイ陛下達に捕われて、メンフィル帝国に連行されたとの事なのに、何故その人物が”特務部隊”の一員に……」
トヴァルの説明を聞いたサラは血相を変えて声を上げ、アルゼイド子爵は真剣な表情でアルティナを見つめ、エマは困惑の表情でアルティナを見つめていた。
「そう言えば先程レン皇女殿下のお話ではリウイ陛下がユミルで”貴族連合軍”の”裏の協力者”の一人を捕縛した人物は”黒の
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