第25話
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情をしているジョルジュに続くようにミリアムは静かな表情で呟いた。
「うふふ、そんなに心配する必要はないわよ♪レン達”特務部隊”の目的はあくまで、アルフィン皇女―――”アルノール皇家”に両派閥を従わせて内戦を終結させる事だから、当然貴族連合軍―――領邦軍も従わせて正規軍と一緒に帝都の奪還をさせる事も考えているから、貴族連合軍を”皆殺し”にするような事は考えていないわよ♪」
「ええっ!?き、貴族連合軍――――領邦軍を!?」
「しかも正規軍と一緒に帝都の奪還をさせるのですか………確かに正規軍と領邦軍が協力して、帝都の奪還をすれば、両派閥は派閥争いを止めた”証拠”として民達に示しやすいですが……」
「それ以前にどうやって領邦軍を従わせるつもりなのよ?」
レンの説明を聞いたアリサは驚き、シャロンは考え込みながら呟き、サラは真剣な表情でレンに訊ねた。
「それは”特務部隊”の今後の予定だから”今は”言えないわね♪今の”Z組”―――いえ、”トールズ士官学院”のみんなは”特務部隊”の指揮下じゃないのだから、指揮下にも入っていない人達に教える訳がないでしょう?」
「それは………」
「肝心な事は教えないなんて、もしかしてそれもわたし達が”特務部隊”の指揮下に入るように誘導する為?」
レンの正論に反論できないラウラが複雑そうな表情をしているとフィーはジト目でレンに訊ねた。
「クスクス、ご想像にお任せするわ。―――さてと。後は貴女だけよ、アルティナ。」
フィーの問いかけに対して小悪魔な笑みを浮かべて答えを誤魔化したレンはアルティナに視線を向けた。
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