第25話
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”なのだから、レン達は”殺されて当然の人達”を殲滅しているだけよ?幾ら何でも敵国の一般市民達まで無差別に殺すような”人でなし”な事はしていないわよ。」
「第一エヴリーヌは”魔神”だから、人の心とか関係ないし。」
「そういう意味ではありませんよ、エヴリーヌさん………」
アルゼイド子爵の問いかけにレンは呆れた表情で答え、エヴリーヌの答えにツーヤは疲れた表情で指摘した。
「”魔神”………?それは異世界のオレ達人間とは違う種族―――”闇夜の眷属”の種族の一種なのだろうか?」
「ちょっとだけ違うわね。正確に言えば”闇夜の眷属”は秩序を重んじる魔族や”表”の社会を追われてきた人達が自ら社会を形成した集団の事を言うから、メンフィルの民達の中にはガイウスお兄さん達と同じ”人間”もいるわよ?」
「ちなみに”魔族”は私達”闇夜の眷属”にとって最も侮辱的な言葉に当たるので、私達に対してその呼称で呼ばないように注意してください。」
「”闇夜の眷属”とは異種族の事ではなかったのですか………」
「………なるほどね。つまりアンタ達メンフィルは秩序を重んじる裏―――いえ、”闇の一族”なのね。」
「そんな”訳あり”ばかりの連中の集まった国が”表”の世界で堂々としているのだから、ある意味裏でコソコソと動いている結社よりも性質が悪い国家ね……」
「お、おい、サラ。幾ら何でも、それはさすがに言い過ぎだぞ……」
ガイウスの疑問に答えたレンの説明を聞いたクレア大尉は驚き、セリーヌは静かな表情で呟き、厳しい表情でレン達を見つめて呟いたサラの言葉を聞いたトヴァルは焦った様子で指摘した。
「で、さっきのガイウスお兄さんの質問である”魔神”だけど……”魔神”とは数多くいる魔族の中でも”最強”の種族で、”魔神”の中には”神”に匹敵する力を持つ人達もいるとの事よ?」
「ええっ!?か、”神”!?」
「まぞ―――いえ、”闇夜の眷属”の中でも”最強”の種族……それがエヴリーヌ殿と言う訳ですか……」
レンの説明を聞いたエリオットは驚き、ラウラは真剣な表情でエヴリーヌを見つめ
「クスクス……それと”魔神”一柱で一国を滅ぼす事もできると言われているわ。その事から、地方によっては”魔神”の事を”魔王”の呼称で恐れられている事もあるそうよ。」
「”魔王”ですか……」
「た、たった一人で一国を滅ぼすって……!」
「ひ、非常識な………」
「そしてそんなとんでもない存在が今回の内戦に介入してしまえば、貴族連合軍は……」
「間違いなく悲惨な事になるだろうね〜。」
”魔神”の更なる情報を知ったエマは不安そうな表情をし、信じられない表情をしているトワに続くようにマキアスは疲れた表情で答え、不安そうな表
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